竪穴式石室が遺体を埋葬して古墳に封じ込める意味があったのに対して、横穴式石室は、遺体を安置する玄室(げんしつ)が羨道(せんどう)によって外部につながっており、いつでも追葬(ついそう)できる仕組みになっていました。
これは、竪穴式石室がひとりの人間を埋葬するための墓の性格をもっていたのに対して、横穴式石室は、後から亡くなった者をあわせて葬(ほうむ)ることができるという、家族墓(かぞくぼ)的な性格をもっていたことをあらわしています。




いつも有難うございます。
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さすらい こんにちは。
いつでも追葬できる仕組みですか。
色々と考えられたものなのですね。
今日も勉強になりました。
応援♪
オバrev 市内にある、県内最大の前方後円墳(・・・412年頃築造 全長92m 汗)は、竪穴式石室になってました。
公園中央に前方後円墳があり、登ってみると、ガラスで仕切って内部が見えるようにして石室があります。
上からのぞいて中を見るようになってましたので、多分竪穴式だったと思います。
さすらい様
黒田裕樹 有難うございます!
竪穴が横穴に変わったのは、単なるスタイルの変更ではなかったんですよね。
「一人のための墓」が「家族の墓」に変わるという大転換が、様式の変化を生み出したのかもしれません。
えめる 追葬。
現代の形式の始まりのようなものですか?
代々の墓という意識なんですね。
オバrev様
黒田裕樹 中が見える古墳ですか…。その方が色々と勉強になりますよね。
上から眺めるのであれば、ほぼ間違いなく竪穴でしょう。棺の上に土をかぶせてフタをすることにより、その人だけの墓が完成する仕組みですね。
えめる様
黒田裕樹 仰るとおりです。
横穴という形式が、古墳の意味を大きく変えました。
明日には「代々の墓」につながる様々な特徴を紹介できると思いますので、お楽しみに!
ぴーち こんばんは!
竪穴式と横穴式。。
名前だけは存じておりましたが、
その正しい意味は今まで疑問にすら
感じませんでした(^^A
いやいや、本当に目から鱗・・・です。
本当に勉強になりました★
それと私の拙いブログをリンクしていただけるんですか?
とても、光栄に存じます^^
私もリンクさせてください!!
これからも、どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
それでは、応援させてくださいね^^
ぴーち様
黒田裕樹 日本史に限った話ではないですが、言葉だけ教えられても、本当の意味が理解できなければ「知ってるつもり」で終わってしまいがちなんですよね。
受験対策としては(余計なことを覚えないようにするためにも)それでOKなのかもしれませんが、私としては一生の教養として身につけてほしい科目ですから、今後もできるだけ詳しく説明させていただくつもりです。
> それと私の拙いブログをリンクしていただけるんですか?
> とても、光栄に存じます^^
> 私もリンクさせてください!!
> これからも、どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
いえいえ、こちらこそ宜しくお願い致します。
ジャンルの違うもの同士、お互いに勉強できる環境を維持できればと願っております!
ヒロキ なるほど!!横穴式石室になると追葬できるようになるんですね!!
現在のように「~家の墓」みたいな感じなんですかね(^o^)
ヒロキ様
黒田裕樹 そのとおりです。現代の墓の形式のルーツは、すでに6世紀から存在していたんです。我が国の歴史の長さを改めて感じさせてくれますよね!