以前に「社会生活の変化 その1」で紹介したように、弥生時代の大きな特徴の一つに、周りに深い濠（ほり）や土塁（どるい）をめぐらした環濠集落（かんごうしゅうらく）があり、この他、瀬戸内海沿岸や大阪湾岸にかけての平野部や海を広く展望できる丘陵（きゅうりょう）には、見張りや砦（とりで）などの機能を持つ高地性集落（こうちせいしゅうらく）が見られます。

このような環濠集落や高地性集落がなぜ広まったと思いますか？
これらの集落は、いわゆる軍事的な緊張が高まったからつくられたのです。

全国各地に大きな集落がたくさんできると、その中には例えば収穫が少なかったりするのも出てきますね。隣の集落は大豊作でうるおっているというのに。

皆さんがその集落の指導者だったらどうしますか？

現代のように秩序がしっかりしていなければ、結局は収穫物を求めて争うことになってしまいますね。こうして我が国も争いの時代に入っていくのです。

　　　　　　

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