にもかかわらず、平成5(1993)年に当時の河野洋平(こうのようへい)官房長官が、慰安婦募集における強制性を認めたいわゆる「河野談話」を発表したことが「日本政府が旧日本軍による慰安婦の強制連行を認めた」と受け取られてしまい、自らを「歴史の被害者」と主張する韓国によって、単なる売春婦に過ぎない慰安婦が「性奴隷(=sex slave)」であるというデマが拡散され、アメリカのグレンデールを中心に、世界各地で慰安婦の像が勝手に建てられています。
しかし、産経新聞や民間の多くの学者の方々による慎重かつ詳細な調査によって、現在ではこの談話が杜撰(ずさん)な経緯でつくられたことが明らかになったほか、朝日新聞も平成26(2014)年8月に「従軍慰安婦問題」の根拠の一つとなった、いわゆる「吉田証言」の取り消しを表明しました。
そして、平成27(2015)年12月には、日韓の外相が、アメリカの同席のもとで、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を、共同記者会見、すなわちアメリカも交えた「国際公約」の形式で発表しました。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
日本:岸田文雄(きしだふみお)外務大臣(当時)
日韓間の慰安婦問題については、これまで、両国局長協議等において、集中的に協議を行ってきた。その結果に基づき、日本政府として、以下を申し述べる。
1.慰安婦問題は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から、日本政府は責任を痛感している。
安倍(あべ)内閣総理大臣は、日本国の内閣総理大臣として改めて、慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒(いや)しがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する。
2.日本政府は、これまでも本問題に真摯(しんし)に取り組んできたところ、その経験に立って、今般、日本政府の予算により、全ての元慰安婦の方々の心の傷を癒(い)やす措置(そち)を講じる。具体的には、韓国政府が、元慰安婦の方々の支援を目的とした財団を設立し、これに日本政府の予算で資金を一括で拠出し、日韓両政府が協力し、全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復、心の傷の癒やしのための事業を行うこととする。
3.日本政府は上記を表明するとともに、上記2.の措置を着実に実施するとの前提で、今回の発表により、この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。
あわせて、日本政府は、韓国政府と共に、今後、国連等国際社会において、本問題について互いに非難・批判することは控える。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
韓日間の日本軍慰安婦被害者問題については、これまで、両国局長協議等において、集中的に協議を行ってきた。その結果に基づき、韓国政府として、以下を申し述べる。
1.韓国政府は、日本政府の表明と今回の発表に至るまでの取組を評価し、日本政府が上記2.で表明した措置が着実に実施されるとの前提で、今回の発表により、日本政府と共に、この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。韓国政府は、日本政府の実施する措置に協力する。
2.韓国政府は、日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し、公館の安寧(あんねい)・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し、韓国政府としても、可能な対応方向について関連団体との協議を行う等を通じて、適切に解決されるよう努力する。
3.韓国政府は、今般日本政府の表明した措置が着実に実施されるとの前提で、日本政府と共に、今後、国連等国際社会において、本問題について互いに非難・批判することは控える。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
次に、2.のポイントは、これまでも日本側は心のケアを行ってきたという点を、合意文書で明らかにしたことです。また、合意に基づいて財団を作るのは韓国政府であり、日本政府はそこに「一括払いで10億円」の支援を行うということが記されています。
また、3.によって、日本側が財団に10億円を払って「最終的」かつ「不可逆的」に完全解決したことで、韓国政府はこの問題を国連等の国際社会に持ち出せなくなりました。このことは韓国側の文書でも認めており、国際公約と化しています。
しかも、合意文書に「不可逆的」を入れたのは、韓国側の提案であることが分かっています。日本側は「最終的に」という表現を主張しましたが、韓国側が「日本が謝罪を覆(くつがえ)せないように」という主旨で入れた、とのことです。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
そのため、条約締結後も、例えば「慰安婦問題」などによって、これまでに両国間で何度も「謝罪と賠償」が蒸し返されてきたのですが、この際にも密約や紳士協定が結ばれたのみであり、国際公約ではありませんでした。
しかし、今回はアメリカの「お墨付き」を得たうえで、正式な合意文書も添付された「国際公約」であり、仮に合意後にどちらかの国が不利になったからとしても「不可逆的に」解決した以上は、二度と蒸し返すことは許されなくなったのです。
その後、2016(平成28)年7月に韓国が合意に基づき財団を設立したのに伴(ともな)い、翌8月末に我が国は10億円を拠出しました。これによって、慰安婦に関する「日韓合意」における、我が国側の履行(りこう)はすべて果たしたことになります。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
そして、弾劾された朴氏に代わって大統領に就任した文在寅(ムン・ジェイン)氏が、平成30(2018)年1月に「日韓合意に対する新たな方針」を発表し、日本政府が拠出した10億円を韓国側が全額立て替えると表明したのみならず、同年11月には韓国政府が慰安婦の支援財団の解散を発表してしまいました。
こうした流れに対し、安倍晋三首相は「国際約束が守られないのであれば、国と国との関係が成り立たなくなってしまう」と表明し、河野太郎(こうのたろう)外務大臣は「日韓合意に照らして問題であり、到底受け入れられない」と批判しました。
ところが、韓国側の動きはこれだけに留まりませんでした。2018(平成30)年10月30日、韓国大法院(=最高裁)が韓国人の元労働者4人(うち3人は代理人)の訴えを認め、原告請求の全額に相当する、1人当たり1億ウォン(約1,000万円)の賠償を日本の新日鉄住金に命じたのです。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
なぜなら、当時の原告は日本企業の求人に自らの意思で応募し、日本企業で働いていた「募集工」だったからです。従って、外務省のホームページにおいても「旧朝鮮半島出身労働者問題」と表記されています。
しかも、先述のとおり、昭和40(1965)年の日韓基本条約締結の際に両国で結ばれた「財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定」において、請求権に関する問題は「完全かつ最終的に解決された」と確認されています。
この協定が両国間で開示されず、また国際公約でなかったことが後に「慰安婦問題における日韓合意」につながったとはいえ、韓国大法院が「条約違反」の判決を平気で出したことは、国際的に大きな問題ではないでしょうか。
なお、韓国の文在寅大統領は、2019(平成31)年1月10日に行った記者会見で、旧朝鮮半島出身労働者問題について「韓国政府が招いた問題ではなく、歴史が作った問題だ」と指摘し、問題の根源が日本による朝鮮半島統治にあるとの見解を示したうえで「日本の不法な植民地支配」を判決理由とした韓国最高裁の判決を支持する考えを見せています。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
これらの問題に関して、我が国の政府の対応は後手に回っている印象が強く、安倍政権に対する批判が高まる傾向にあると言えますが。そもそも国家間の外交関係を一足飛びに断ち切るという姿勢が、世界中の多くの国家から支持されるとは考えられません。
また、我が国で憲法改正ができず、9条による制約が残っている以上は、軍事力に頼れずに外交重視の対応しかできないという現実も理解すべきではないでしょうか。
私には、安倍政権が段階的に踏む手続きによって、韓国を含む他国に付け入る隙(すき)を与えないような、それこそ「詰将棋」を行っているように見えます。もちろん、そんな緩(ゆる)やかな対応にフラストレーションを感じるのも事実ですが、同時に、現状ではこれが「ベター」であることも理解しています。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
我が国と韓国との外交関係が悪化する一方で、日米の軍事同盟が強化されつつある現状における「米朝の外交関係の進展」が、我が国の今後にどのような影響をもたらすのでしょうか。
加えて、トランプ大統領と中華人民共和国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席との間で広がりつつある「米中貿易戦争」への対処など、我が国には外交において乗り越えるべき課題が山積していますが、長期政権を維持する安倍首相に対する各国首脳の評価は高く、昨年(平成30年=2018年)のG7サミットにおける首相の仲介も世界の話題となりました。
このような難しい国際情勢を乗り切るためにも、安倍政権の長期化と経験に基づいた首相の実行力が求められるのではないでしょうか。
※下記の映像は3月13日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。