皆さんご存知のとおり、我が国は周りを海に囲まれていますね。でも、かつては大陸と陸続きだったのです。
氷河時代(ひょうがじだい)とも呼ばれる更新世(こうしんせい)の頃は、海面が現在より100m以上も低下したために、日本列島は北と南でユーラシア大陸と陸続きになりました。やがて北からはマンモスやヘラジカ、南からはナウマンゾウやオオツノジカなどの大型動物が大陸から移動して、人類もそれらの大型動物を追いかけて日本列島に渡来(とらい)したと考えられています。
その後、今から約1万年余り前に氷河期が終わって完新世(かんしんせい)になると、気候が温暖化して海面が上昇し、日本は大陸と切り離されて、現在の日本列島が成立しました。実は、この列島化こそが、その後の我が国の運命を決定付けた大きな出来事だったのです。
なぜだか分かりますか?
それは、我が国が大陸と海でへだてられたという地理的環境が、我が国が中国大陸などの他の勢力から侵略(しんりゃく)を受けるという危機(きき)から守ってくれたからです。




いつも有難うございます。
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とまと こんにちは(^o^)
新しいテンプレート、素敵ですね~♪
ぽち。
とまと様
黒田裕樹 有難うございます。
新しいテンプレはお蔭さまで皆様から好評をいただいております。
今後とも宜しくお願いします!
大量の船を作ろうと思えば莫大(ばくだい)な資本が必要ですし、それだけの大きなエネルギーを使い果たしてまで我が国を攻めようにも、失敗した場合のリスクが大きすぎるため、おいそれとは決断が出来ません。
かくして、我が国は他国の政治や軍事の情勢(じょうせい)に巻き込まれたり、あるいは異民族からの侵略を受けたりすることもなく、その一方で大陸の文明の影響を受けながら、独自の歴史と文化を生み出し、育てることができました。
比較(ひかく)しては申し訳ないのですが、中国大陸と陸続きだった朝鮮半島(ちょうせんはんとう)は、大陸側からの侵略を何度も受けるという危機に見舞われ続けました。紀元前の時代から、中国の前漢(ぜんかん)によって半島北部が直轄地(ちょっかつち)とされ、楽浪郡(らくろうぐん)などが置かれています。




いつも有難うございます。
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オバrev この環境の差が、日本人と韓国や中国の気質の違いとなってるような気もします。
しかし、交通機関や通信の発達で、今や天然の防壁はなくなりました。
生真面目でおっとりとした島国気質は、
グローバル化した国際社会では厳しいかも(^_^;)
ケンシロウ こんにちは。
ある意味島国だったから今の日本国が築かれたわけで
おいらはそれで良かったと思っています。
しかし今では船ではなく空から行き来する時代になって
昔の人には想像も出来ない世の中でしょうね。
コメント有難うございます!
黒田裕樹 オバrev様
仰るとおり、同じアジアでありながら国民の気質がここまで違うのは、やはり地理的環境のせいもあると思います。
「天然の防壁」が現在もあるのかどうか…については、今回の講座では最後に少し触れておりますので、またご覧下さい。
ケンシロウ様
「島国で良かった」。今回の講座ではこの長所を中心にとりあげております。
また、「昔の人には想像も出来ない」ことが現実に起きているのですが、それが理解できていない人が多いようですね(今回の講座の最後で少し触れます)。