しかし、その一方で、アメリカの要請によって、我が国は米軍駐留経費のかなりの部分を負担させられていることをご存知でしょうか。これを「思いやり予算」といいます。
思いやり予算は、昭和35(1960)年に締結された日米地位協定を根拠に、昭和53(1978)年から始まったものであり、平成28(2016)年度予算額では、合計で1,920億円を歳出しています。
これだけを見れば、「日本はなぜこれだけの巨費を毎年アメリカに提供しているんだ」という怒りの声が上がってもおかしくないですが、我が国が「米軍の存在によって安全保障が成り立っている」という現実を思い返せば、思いやり予算によって、むしろ「我が国が儲(もう)けている」といえるのではないでしょうか。
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青田です。 青田です。
この『思いやり予算』については、
かなり、是と非の意見があるようですね。
(賛成派)
膨大なカネを投じても、あの巨大なアメリカ軍と雇えるのら、安い物。
もし、現在の自衛隊で、国防を守ろうとすると
今の消費税では無理で、消費財、法人税を全て、大幅に上げないと無理。
(反対派)・・反日左翼を除く
日本の憲法9条を改正し、自衛隊を国防軍にした場合、軍需産業が最大の内需になる。(現在国内消費が冷え込んでいることを考えると最大の経済的なインパクトがある。)
ちなみに
戦前、日本の航空機産業に従事ていた労働者は、100万人。(大阪に大きな軍需工場があったので、韓国、台湾からも一旗を上げようとやってきました。)
私の個人的な意見としては、国民の自分の国のために戦うという意識が、世界最下位の日本では、今は、
米軍に頼るしかないと思います。
青田さんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
先にネタを出されてしまったので、後出しとなってしまい、今さらながらで大変申し訳ございませんが、主に賛成派の立場から次回に検証する予定です。
ぴーち こんばんは!
確かに
「平和」をお金で買っていると思うと
腑に落ちない思いが生じますが
それでも敗戦国が形なりに
平和をこれまで保持して来られたという
事実を考慮すれば、
致し方ないのでしょう
また、その巨額な数字を見たときに
如何に平和というのはその数字に匹敵するくらい
尊いものである
という事を認識して行かなければ
いけないのでしょうね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。
次回の更新では、具体的な流れも踏まえて説明していきたいと思います。
さらに付け加えれば、日米安保条約によって在日米軍が担当する業務は、敵国への反撃や先制攻撃など、現行憲法上では自衛隊が出来ないことばかりです。要するに、我が国は年間1,920億円で「アメリカ軍による抑止力を買っている」と考えればよいのではないでしょうか。
もし我が国が「思いやり予算」を支払いたくない、というのであれば、それこそ共和党のトランプ大統領候補の言葉どおり、アメリカ軍が日本から撤退するかもしれませんし、もしそうなれば、我が国の安全保障に重大な危機が生じるのは目に見えています。
「思いやり予算」を我が国が負担しているという事実は厳粛に受け止めるとしても、そこから何の考えもなく、いきなり「予算の支払いを停止すべきだ」と結論づけるような教科指導は、公平な視点とは言い難いのではないでしょうか。
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青田です。 青田です。
これは、あくまでも、私の個人的な仮説ですが
在日米軍の空母、ミサイル巡洋艦では、核を保有している思います。(国家機密なので、憶測でしかありませんが)
横須賀は、アメリカ第七艦隊の空母・ミサイル巡洋艦の事実上の母港だからです。
世界常識として、アメリカ空母、ミサイル巡洋艦は、核を保有するのが
当たり前だからです。
日本は、非核三原則がありますが、これは、米軍では、肯定・否定もしない解釈の違いというグレーゾーンにしています。
ただ、ロシア、中国、北朝鮮などの周辺国は、そのことを知っているから、抑止力の役割を果たしていると思います。
政治・外交には、必ず、グレーゾーンは必要だと思います。
ぴーち こんにちは!
そうですね・・
思いやり予算というと
情に絆されて組まれた予算であるように
聞こえてしまいますので
ここはハッキリ「平和維持予算」とでも
改名した方が分かりやすいかも知れません(^_^;)
青田さんへ
黒田裕樹 確かに、その可能性は否定できないと思います。
だからこそ、「ロナルド・レーガン」の横須賀入港の際に、あそこまで大規模な反対運動が起きたのでしょうね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 なるほど、的を射たネーミングですね。
平和を維持するためには、様々な考えが必要です。
気になること
青田です。 青田です。
日本に駐留米軍の数が38000人ですが、
少し、気になるのは
ドイツは6万人。
イタリアが1万人。
います。同盟国のイギリスは1万ですから、それは納得できますが、
第二次世界大戦の敗戦国(日本、ドイツ、イタリア)への駐留が多いのは、どうもまだ、アメリカが占領しているような気がします。
ただ、それらの国が、アメリカにとって、重要な位置なのかもしれませんが。。。
青田さんへ その2
黒田裕樹 恐らくは占領政策と同時に重要な位置だからの両方でしょうね。
重要な位置の理由は次回の更新で紹介します。
これに加えて、在日米軍関係者による、日本人に対する事件や事故が後を絶たないことから、「米軍基地と沖縄」の問題が特にクローズアップされ、現在においても、いわゆるヘリパッド移設に反対する勢力による、機動隊や防衛省職員などへの暴言あるいは暴行が問題となっています。
しかし、全体の面積の割合はともかく、在日米軍に関する基地などの施設そのものは、東京都の横田や神奈川県の横須賀・座間(ざま)・厚木、青森県の三沢、山口県の岩国、あるいは長崎県の佐世保など、他の地域にも多く存在していますから、沖縄県だけの問題と断定するのは無理があります。
しかも、地政学上において、沖縄はある意味「宿命」ともいえる大きな現実が存在しているということを、皆様はご存知でしょうか。
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青田です。 私は、以前、沖縄に旅行に行った時、
ゲストハウスに宿泊して、内地から、沖縄に移住してきた人達、
沖縄に住んでいるオーストラリア人、カナダ人とも
話をしましたが、とにかく、アメリカ兵にたいして、
評判が悪かったです。
ただ、その時、世界中を旅行しているイタリア人の話だと
世界中で、どこでもアメリカ軍は、嫌われているそうですが、沖縄の場合は、やはり、海兵隊問題のような気がします。
沖縄以外にも、在日米軍はいますが、沖縄で、問題が多いです。
(韓国で、徴兵制で、徴兵に行った人を話をしていると、同級生でも海兵隊に入った人間は、苛めがひどく、自殺率も高く、除隊後もキレやすいと語っていました。)
本土にいる私は、論理的に正しいことは何かを考えますが、
『論理的に正しいこと。』と『感情』とは、違うのが人間であり、人間は、論理ではなく、感情の生き物なので難しい問題です。
(こう話すと、保守の方から、反論があるかもしれませんが。)
青田さんへ
黒田裕樹 海兵隊については以前から問題があると言われていますね。
それが悔しければ、自国で平和を守らないといけません。
沖縄の位置関係から考えても…。
ぴーち こんばんは!
宿命ですか・・
地理的にアジア諸国に一番近い場所にある為だからでしょうか・・?
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 宿命ですか・・
> 地理的にアジア諸国に一番近い場所にある為だからでしょうか・・?
鋭いですね。詳しくは次回の更新で紹介します。

上記の画像は、沖縄を含んだ東シナ海周辺を逆から見た地図ですが、日本列島や沖縄、あるいは台湾の存在によって、中国が日本海や東シナ海から外に出ないように閉じ込めてられていることにお気づきになられるでしょうか。
つまり、地政学的に見て、沖縄は「中国大陸を海上で封鎖するための重要な拠点」になっているのです。
現代において、もし沖縄が中国の支配を受けてしまえば、中国の軍艦が東シナ海から太平洋へ抜けて、我が国の近海に容易に接近できることでしょう。もしそうなれば、我が国の安全保障に深刻な影響をもたらすことになります。
こうした事実を鑑みれば、なぜ沖縄に在日米軍施設の面積の約4分の3が集中しているのか、また尖閣(せんかく)諸島をめぐる問題が中国側から常に意識され続けているか、という現実に思いを馳(は)せることができるのではないでしょうか。
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いえねこ ロシアが北方四島を手放さないのも同じ理由ですよね。
不凍港がないと1年の3分の1は海軍が機能しないという明らかな弱点ですからね。
目から鱗
青田です。 青田です。
この地図は、目から鱗でした。
(背筋が寒くなりました。)
アジアを観る時、この地図から、考えられるのは
なかなか、いませんね。
(私達の地図は、アメリカ中心にした地図いますので。。)
ただ、この地図を観て、わかったことは
① 日本海は、この地図では、大きな湖のように見えること。
② 北朝鮮による日本人の拉致被害者が、日本海側に集中している理由がわかること。
③ 北方領土、朝鮮半島が日本の喉元突きつけられたナイフであること。(ここに軍隊が駐留されると日本の安全保障は、危うい。)
この状況で、憲法9条があるのは、信じられません。
もし、在日米軍がいないとパワーバランスとして、完全にやられてしまいます。
最悪のケースも想定しておかないと。。
青田です。 青田です。
在日米軍が日本の安全保障において、
最重要なことは、わかりますし、私も絶対に必要だと思います。
ただ、
国防というのは、最悪の想定から、考えるのが基本という原則から、考えると
もし、トランプが大統領になるか、未来において
日本にとって、最悪のアメリカ大統領になる場合、
在日米軍を全面撤退した場合、どう日本を守るかの
シュミレーションも考えておかないといけないと思います。(楽観論者は、大統領に就任したら、変わるとか主張しますが、国防は、最悪のケースで考えないと国が滅びます。)
というのも、アメリカという国は、歴史的に自分にメリットがないと思った瞬間、撤退も異常に早いです。
日本の政治家・官僚が、最悪のケースから、国防を考えているか、どうかですね。
戦前は、学校のクラスで優秀な人間が、政治家、教師、軍人になっていましたが、今は。。。
いえねこさんへ
黒田裕樹 地政学上から言えば、確かに仰るとおりですね。
年末の首脳会談に注目です。
青田さんへ
黒田裕樹 ご意見、いずれも仰るとおりです。
安倍政権はどこまで準備をしているのでしょうか…。
国防の基本
青田です。 国防の基本は、
敵の立場になって考えることです。
但し、これが日本国憲法前文がマインドブロックします。
前文では、仮想敵国は、存在しないことになっているからです。
もし、中国の立場から、考えると
① 日本、台湾は、占領したい。
そうすれば、太平洋まで出ていける。
② そのためには、日本と台湾の
中国への経済依存度を大きくして、経済を空洞化させ、中国を仮想敵国に出来ないようにする。
③ 工作員を送り込んで、内部離間させる。
ちなみに、
日本の自衛隊には、自衛隊法はありますが、軍法ではありません。憲法9条下で、自衛隊法は創られているので、刑法に近いものです。(ポジティブリストで縛られています。外国の軍隊は、ネガティブリストです。)
やはり、自主憲法を変えないと、現行憲法では
国防は、全く、無力です。
青田さんへ その2
黒田裕樹 仰るとおりかと思われます。
在日米軍撤退の場合
青田です。 青田です。
逆にいえば、もし、トランプ大統領が在日米軍撤退
→
(日本の評論家は、お金の問題だと思っていますが
トランプ氏の思想の根底は、アメリカのことだけ考えて、
世界の問題に関わらないというのがあります。)
が実現した場合、中国は、
沖縄、台湾を必ず、取りに来ます。
その場合、台湾までが日本の防衛ラインになりますので、現行の自衛隊では無理です。
その時、憲法9条を改正という議論が国内で、起こるかどうかですね。
おそらく、安保締結時と同じくらい、マスコミ、デモなどの反対運動が巻き起こると思いますが。。。
青田さんへ その3
黒田裕樹 こればかりは何とも言えないですが、政治家の皆様には万が一のためにしっかりと対策していただけることを願っております。