今年の7月10日に行われた第24回参議院議員通常選挙は、選挙権の年齢が、これまでの20歳以上から、高校生を含む18歳以上に引き下げられてから初めての国政選挙となりました。
私は高校3年に政治経済を教えていますので、今回の選挙で実際に投票権を得た生徒も少なからず存在していることから、投票することの大切さをどうやって教えるべきかと大いに悩む日々を過ごすことになりました。
今回の「授業研究」は、参議院選挙を通じて、一介の教師が行った様々な活動を具体的に紹介することで、10代の皆様への選挙権に関する啓発につながればと思っております。
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ぴーち こんばんは!
若い世代に期待してます。
中にはまだ社会のことも分からない年頃に政治の
何が分かるんだと批判する声も有りますが、
私はそう言う社会人に一言言いたいですね。
政党の方向性も考えずに、単に組織票に協力するだけの政治参加や、社会的に有名人だから安心出来るなどと言う妄想を抱きがちな世代よりも、
よほど政治の内容に客観的に向き合える世代だと
思います。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりだと思います。
だからこそ、曇りのない目で若者が真実を見極め、自身の考えで投票できるような環境をつくることが重要だと思います。
例えば、前回(平成26年=2014年)の第47回衆議院総選挙の全体の投票率は52.66%であり、過去最低でした。投票率の低下は、そのまま現状の政治に対する不信が生み出したものとも考えられますが、少なくとも健全な民主主義とはいえません。
前回の衆院選で、特に目立ったのが若年層の投票率の低下でした。いちばん若い20歳代の投票率が、わずか32.58%しかなく、実に3人に1人以下の割合に留(とど)まりました。
「誰に入れても同じだから」「自分一人が行動を起こしても、世の中は何も変わらない」という諦(あきら)めの心情が背景にあるとされていますが、実は、投票率の著しい低下が、同じ世代における政策の低下にもつながってしまうという現実を、皆さんはご存知でしょうか。
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ぴーち こんばんは!
確かに若い世代には諦めの雰囲気が漂っていますよね。
他力本願的な考え方が蔓延していて、
自分がやらなくても、誰かがやってくれるだろう。。みたいな思いも有ると思います。
余りに豊かな生活をしてしまうと、何かを強く
欲する気持ちが失われて
別に今の現状で満足だからという
一つの平和ボケがより政治の関心から離れて
しまうのでは無いでしょうか・・・?
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰る一面も確かに存在しますよね。しかし、そのような考えが結果的に自分で自分の首を絞めていることに気付くべきでもあります。
公的年金は複数の手法によって運用されておりますが、ある年には大幅な利益をもたらした一方で、ある年には損失を出すこともあります。もともと年金の運用は長期的な視野に立って行われるものですから、短期間で一喜一憂すべきではありません。
にもかかわらず、最近では、利益が出ても大きく報じない一方で、短期間で損失を出せば、ここぞとばかりに現政権を叩くという流れが見られるようですが。
それはともかく、我が国ではなぜ年金に関する問題がここまでクローズアップされるのでしょうか。その背景には「ある世代」の突出した投票率の高さにあります。
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実は、60歳代の投票率は、過去には87%台にまで達したこともあり、ここ30年以上ものあいだ、世代間でトップの投票率となっていますし、前回の投票率も、20歳代(32.58%)の2倍以上となっています。
世代間でこれだけの差が開けば、投票先によって今後の政局の行方が左右されるという現実を考えれば、どうしても60歳代、すなわち年金問題が生活に直結する世代を重視した政策を行わざるを得ません。
ということは、若い世代にとって重要な、正規や非正規といった就職の問題や、若者の結婚難による少子化の問題、あるいは進学に伴う奨学金の問題などが、どうしても重要視されなくなってしまいますが、そうした現状は、実は「投票に行かない20歳代の有権者」自身がもたらした、厳しく言えば「自業自得」であるともいえるのです。
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ぴーち こんばんは!
こういう事実は、若い世代は知らないのでは無いでしょうか?
それでも例えば知ったとしても、慌てて投票に行くほど現状が厳しい状態でなければ、政治に対しての無関心は続くのでしょうけれど。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > こういう事実は、若い世代は知らないのでは無いでしょうか?
> それでも例えば知ったとしても、慌てて投票に行くほど現状が厳しい状態でなければ、政治に対しての無関心は続くのでしょうけれど。
知っているにせよ、知らないにせよ、このような結果が出てしまっていること自体に問題があるといえるでしょうね。もっとも、この流れが少しずつ変わりつつあるようですが(いずれ後述します)。
ちなみに、投票そのものの啓発運動は、教師が行っても何の問題もありません。しかし、特定の政党や団体へ投票を誘導したり、現実にあり得ないことを公言して、誤った認識で投票させたりするような行為は、政治的中立性の観点から決して許されません。
にもかかわらず、名古屋市立中学の50歳代の男性教諭が、参院選期間中の社会の授業で「与党の自民・公明が議席の3分の2を獲得すると、憲法改正の手続きを取ることも可能になる」「そうなると、戦争になった時に行くことになるかもしれない」などと発言していますが、同じ身分の者として、このような教師が存在することは恥ずかしい限りです。
そもそも、兵器がハイテク化された現在では、軍事に関して専門的な知識が必要になりますから、昔のような徴兵制で兵力を確保する時代とは全く異なっているうえに、徴兵制そのものが日本国憲法第18条の「苦役(くえき)からの自由」に明確に違反します。
つまり、今の憲法第18条を改正しない限り、現状では徴兵制はあり得ず、従って「戦争に行く」ことも考えられないのです。先述の教師は恐らく社会科担当だと思われますが、そんな基本的なことも理解できずに、あまつさえ生徒に「嘘」を教えようとしたのですから、見識が疑われても致し方ないのではないでしょうか。
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ぴーち こんばんは!
確かに教師たるもの
私情を挟んだモノの言い方をするべきでは有りませんよね。
我見を他人に押し付ける事は
教師ならずも
世間から敬遠されはしますが(^_^;)
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりですね。ましてや、公教育の奉仕者たる教師であればなおさらです。
年齢別では、18歳は51.17%で、19歳は39.66%となりました。「18歳選挙権」と言われて注目が高まったほか、高校生が保護者と一緒に投票へ行った可能性もあることから、18歳の投票率が高かった一方で、就職や大学進学の時期を迎える19歳の投票率の低下が目立つ結果となりました。
しかしながら、先述のとおり、2年前の衆院選において、20歳代の投票率が32.58%しかなかったことを考えれば、それなりに高い水準であったといえるのではないでしょうか。
また、出口調査によれば、10代の比例代表の投票先は、自民党が40.0%となり、全世代の38.2%に比べて高くなりました。若い世代の投票行動が注目を集めたなかで、10代の多くは現在の安倍晋三(あべしんぞう)政権を評価したといえます。
そして、この結果にもっとも敏感に反応したのが、他ならぬ安倍首相本人でした。
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ぴーち こんばんは!
今の時代の子どもたちは、何処に行くにも保護者が同伴であると揶揄されていますが、
こういった選挙などの場面では、保護者の意見は
大きな力となる訳ですね(^_^;)
ぴーちさんへ
黒田裕樹 私もそう思いますが、いずれにせよ、若者の多くが投票したことは、大きな流れを生み出していますね。
参院選の投開票から一夜明けた7月11日、自民党総裁でもある安倍首相は、党本部で記者会見を行いました。
記者会見は、いわゆる「改憲勢力が衆参両院で初めて3分の2を超えた」ことを受けての憲法改正に関する内容が中心でしたが、その一方で、首相は特筆すべき発言を残しました。
「若者への投資を拡大いたします。学びたいという意欲を持つ全ての学生が無利子の奨学金を受けられるようにします。さらに給付型の奨学金についても、具体的な検討を進めていく」。
奨学金に関しては、選挙前から話題になってはいましたが、なぜ安倍首相は選挙の投開票の翌日に、ここまで踏み込んだ発言をされたのでしょうか。
その背景には、間違いなく「10代の選挙権」がもたらした「結果」が存在しています。
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ぴーち こんばんは!
こういう話を聞くと、我が家の子どもたちも
あと5年遅く生まれていたらなと
思ったりしますがww
いづれにせよ、安倍さんも
新たに若い世代の層の信頼獲得に
向けての努力を惜しまないように
考慮しているのでしょうね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > いづれにせよ、安倍さんも
> 新たに若い世代の層の信頼獲得に
> 向けての努力を惜しまないように
> 考慮しているのでしょうね。
そういうことになりますね。政策を若者にシフトさせる意味でも、今回の年齢引き下げは効果があったと思います。
オバrev 我が家の経験でいうと子供の教育で一番お金がかかるのが大学や専門学校です。
高校までは自宅から通えるのですが、地方に住んでいて進学するとなると、どうしても自宅から通えなくて、今時ですからワンルームマンション等を借りることになります。
つまり学費とは別に学費以上の生活費がかかる訳です。
奨学金も、在学中は有り難いんですが、金利付けて返すのって、結構大変です。
この時期を乗り越えるために、無利子奨学金や給付型奨学金制度を、ぜひ充実させていただきたいです。
都会に出て行かなくては
オバrevさんへ
黒田裕樹 奨学金の問題は切実ですよね。
安倍首相を動かしたのは、間違いなく若者の投票行動です。
自分たちの権利は自分たちで実現しなければならないことが良く分かります。
こうした数値は、10代の若者が総合的に安倍政権を評価していると判断できます。だからこそ、安倍首相は、10代にとって一番興味のある奨学金の問題に対する発言を行ったのです。
なぜならば、自民党に課せられた若者の期待を裏切れば、自分たちの首を絞めることが良く分かっているからです。しかも若者は、平均的に他の世代より一番長生きしますから、その間、ずっと「裏切った」自民党に投票しないとすれば、それこそ一大事です。
安倍首相を動かしたのは、投票所に向かった多くの10代の皆さんなのです。この厳然たる事実を鑑(かんが)みれば、「誰に入れても同じだから」「自分一人が行動を起こしても、世の中は何も変わらない」。こうした考えが、いかに的外れなものであるかが理解できるのではないでしょうか。
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ぴーち こんばんは!
確かに
人は、自分に直接関わる問題が解決して
くれるものなら、それに託すものですからね。
そう言う意味では、政治家もその都度その都度
ちゃんとツボを抑える政策が求められますね。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりです。
若い有権者は、ツボをおさえる政策を確実に求め、またそれを実現させようとしていますね。
しかしながら、混迷深める我が国の現状を考えれば、有権者一人ひとりが投票に向かい、はっきりと意思表示することで、政治家を動かすことが何よりも大切です。そのためには、ある程度の「利益誘導」はやむを得ないでしょう。実際に、今回の選挙を通じて「目覚めた」若者は確実に増えています。
今回、私はこれまで述べた内容の授業を行いました。すると、生徒の多くから「投票に行って良かった」「自分は17歳なので今回は投票できなかったけど、次の機会があれば必ず行きます」という力強い声が返ってきました。
次代を担(にな)う若者に、我が国の未来を真剣に考えるとともに、そのための行動を起こすことが求められているとすれば、選挙権の行使は、そのためのツールとして最適の手段でもあります。
だからこそ、彼らに「不偏不党(ふへんふとう)に自分の頭で考えて行動する」姿勢をうながすことが、現場の教師にとって何よりも大切なのです。
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ぴーち こんばんは!
仰るとおり、自分の頭で考えられる大人に
成長して貰う為にも、選挙の投票というのは
有効な手段だと思います。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおりです。
だからこそ、公正に投票できる環境を教師がつくることが重要です。