日本国憲法は、それまでの大日本帝国憲法(だいにっぽんていこくけんぽう、別名を明治憲法=めいじけんぽう)を改正するかたちで成立しましたが、その内容は明治憲法と比べて非常に民主的であり、特に第9条による平和主義は、日本の指標(しひょう、物事を判断したり評価したりするための目じるしとなるもの)たるにふさわしいものである、と一般的には知られています。
しかしながら、明治憲法には統帥権干犯問題(とうすいけんかんぱんもんだい)などの欠点があったものの、その中身は日本国憲法に比べて大きな違いはなかったことは、以前の私の講座(第9回)で紹介したとおりです。それなのに、明治憲法と日本国憲法との間には何の連続性も見られず、実質的に全く別の憲法として制定されているのです。
なぜ日本国憲法はこのようなかたちで成立しなければならなかったのでしょうか。そして、施行後64年が経過しようとするのに、我が国においてに憲法を改正しようとする動きが一向(いっこう)にないのはどうしてでしょうか。
今回の講座では、日本国憲法の制定に至(いた)るまでの知られざる歴史や、憲法改正に対する様々な問題について明らかにすることで、現代に生きる私たちが目指すべき我が国の今後について考えてみたいと思います。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
仰るとおり、日本国憲法は制定されて以来、一度も改正されずに現在に至っていますが、既にその当時の日本とはずいぶんとかけ離れた世の中になってしまった現代にそぐわない内容のものも随分あるはずですよね。私も不思議に思う問題のひとつだと認識しております。そこの所の事実も今後、期待したいと思います。
9条に関しては、賛否両論があるようで、国会でも改正については過去に何度か浮上していたと思いますが、改正した場合、どのようなメリット、デメリットがあるのか・・国民もある程度の所を検討して、考える時期がまた来ているのだと思います。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 仰るとおり、日本国憲法は制定されて以来、一度も改正されずに現在に至っていますが、既にその当時の日本とはずいぶんとかけ離れた世の中になってしまった現代にそぐわない内容のものも随分あるはずですよね。私も不思議に思う問題のひとつだと認識しております。そこの所の事実も今後、期待したいと思います。
憲法改正がなされない理由には色々ありますが、その理由を解き明かす一つの方策として、まずは日本国憲法制定にまつわる不思議について解き明かしてみたいと思います。
> 9条に関しては、賛否両論があるようで、国会でも改正については過去に何度か浮上していたと思いますが、改正した場合、どのようなメリット、デメリットがあるのか・・国民もある程度の所を検討して、考える時期がまた来ているのだと思います。
憲法改正といえば第9条といわれていますね。ただ、改正の必要はそればかりでなく、現代の難しい問題を一気に解決する道でもあるのです。そのあたりも明らかにしておければと思います。
黒田裕樹さん
風早 りら 今回の講座では、日本国憲法の制定に至(いた)るまでの知られざる歴史や、憲法改正に対する様々な問題について明らかにすることで、現代に生きる私たちが目指すべき我が国の今後について考えてみたいと思います。
こ問題は とても 興味があります
以前より 我が国の憲法を 他国が何故
作ったのか 疑問でした
風早りらさんへ
黒田裕樹 >> 今回の講座では、日本国憲法の制定に至(いた)るまでの知られざる歴史や、憲法改正に対する様々な問題について明らかにすることで、現代に生きる私たちが目指すべき我が国の今後について考えてみたいと思います。
> この問題は とても 興味があります
> 以前より 我が国の憲法を 他国が何故
> 作ったのか 疑問でした
確かに不思議ですよね。
国の基本法がなぜ他国によってつくられたのか。
そこには現代にまで尾を引きずっている巧妙な罠が仕掛けられているのです。
なおまゆ とても勉強になります。
メイドインアメリカ製のぎこちない訳語日本語の憲法は改正して『美しい日本語』を使った、現実に即した憲法に改正してもらいたいですね。
憲法第9条は一刻も早く改正しないと、中国、北朝鮮の横暴に対応できなくなりそうで不安です。
今後の展開がとても楽しみです。
なおまゆさんへ
黒田裕樹 > とても勉強になります。
> メイドインアメリカ製のぎこちない訳語日本語の憲法は改正して『美しい日本語』を使った、現実に即した憲法に改正してもらいたいですね。
> 憲法第9条は一刻も早く改正しないと、中国、北朝鮮の横暴に対応できなくなりそうで不安です。
> 今後の展開がとても楽しみです。
お言葉有難うございます。
憲法制定に関する秘話と、将来の改正に向けての考察について検討してみたいと思います。
さらに、ポツダム宣言の条件の中には「新憲法の制定」は含(ふく)まれていませんでした。軍事に関する条文などへの部分的な改正は必要であったとしても、現行の日本国憲法のように全面的な改正を、ましてや明治憲法の完全否定までは考えていなかったと、ポツダム宣言の起草者(きそうしゃ)であった駐日大使(ちゅうにちたいし)の経験者のグルーらが後に述懐(じゅっかい、過去の出来事や思い出などを述べること)しています。
そして、終戦の直後に成立した東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみやなるひこおう)内閣や、そのあとを受け継(つ)いだ幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)内閣は、軍国主義の政治体制を改め、選挙法などの個別法(こべつほう)さえ改正すれば連合国側が求める我が国の民主化は達成できると判断し、基本法(きほんほう)である明治憲法の改正は必要ない、とまで考えていました。
しかし、我が国を占領(せんりょう)したGHQ(=連合国軍最高司令官総司令部、れんごうこくぐんさいこうしれいかんそうしれいぶ)は、その政策の大きな柱として、ポツダム宣言に違反(いはん)し、さらに国際法であるハーグ陸戦条約(ハーグりくせんじょうやく)にも違反する「新憲法の制定」を当初から決定していました。しかも、宣言違反をごまかすために、あたかも「日本が自主的に憲法を改正、または起草を行う」ように仕向けることが、当時の基本方針として明示されていたのです。




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ぴーち こんばんは!
最後の7行を読ませていただき、唖然としてしまいました。
最初から新憲法の制定が決定していて、しかも、それを自主的に日本が提案していたなどと、濡れ衣を着せていたとは!
いくら敗戦した国だからとは言え、酷い話ですね。侵略されたり、国を二分されたりという
もっとも酷い仕打ちは免れたものの、
やはり負けた国としての屈辱を日本も少なからずしっかりと受けていたんですね。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 最後の7行を読ませていただき、唖然としてしまいました。
> 最初から新憲法の制定が決定していて、しかも、それを自主的に日本が提案していたなどと、濡れ衣を着せていたとは!
> いくら敗戦した国だからとは言え、酷い話ですね。侵略されたり、国を二分されたりという
> もっとも酷い仕打ちは免れたものの、
> やはり負けた国としての屈辱を日本も少なからずしっかりと受けていたんですね。
これこそが日本国憲法の隠された歴史です。
領土分割という目に見える屈辱も辛いものですが、今回のように目に見えずに、しかも自らの意思で行ったと思わせるような狡猾(こうかつ)な屈辱も、たまったものではないですね。
次回(26日)から、我が国がGHQによって味わった屈辱を検証することになります。
黒田裕樹さん
風早 りら ポツダム宣言の条件の中には当初は
「新憲法の制定」は含まれていなかったのですね
巧妙に仕組まれた わなというわけですか
納得がいきませんよね
風早りらさんへ
黒田裕樹 > ポツダム宣言の条件の中には当初は
> 「新憲法の制定」は含まれていなかったのですね
> 巧妙に仕組まれた わなというわけですか
> 納得がいきませんよね
そのとおりです。
占領しているという事実を悪用した巧妙な罠です。
我が国がいかにして新憲法の制定を余儀なくされたのか。その流れを探っていきたいと思います。
翌昭和21年に改正憲法の草案が完成し、2月8日に政府がGHQに提出しました。この草案は、憲法問題調査委員会の中心人物であった国務大臣(こくむだいじん)の松本烝治(まつもとじょうじ)の名前から「松本試案」と呼ばれています。
松本試案の内容は、前年の昭和20年の帝国議会(ていこくぎかい、現在の国会)で松本大臣が発表した、いわゆる「松本四原則」に基(もと)づいていました。その内容は以下のとおりです。
1.天皇の制度の基本原則を変更しない
2.議会の権限の拡大
3.国務大臣の議会に対する責任の明確化
4.自由及び権利の保護の拡大と侵害に対する国家の保障の強化
政府としては明治憲法の基本方針を大きく変更する必要はなく、部分的な改正だけでGHQが求める民主化に十分対応ができると判断していたのです。しかし、GHQは松本試案の内容は保守的であると見なして2月13日に拒否を通告し、さらにGHQが独自に作成した 「マッカーサー草案」を政府に提示しました。
その内容に対して、松本大臣をはじめとする当時の政府首脳が唖然(あぜん、思いがけない出来事にあきれて声も出ないさまのこと)とするのみならず、その際のGHQの高飛車(たかびしゃ)な対応に慄然(りつぜん、恐ろしさにぞっとするさまのこと)としました。




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ぴーち こんばんは!
GHQの高飛車な対応が気になるところですが、
マッカーサー元帥自体は、乃木将軍を
尊敬していたというお話を聞いたことがあり、
日本に対する感情はさほど悪くは無かったのではないかと思っておりましたが。。
なんだか雲行きが怪しいお話になって来ましたね^^;
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > GHQの高飛車な対応が気になるところですが、
> マッカーサー元帥自体は、乃木将軍を
> 尊敬していたというお話を聞いたことがあり、
> 日本に対する感情はさほど悪くは無かったのではないかと思っておりましたが。。
> なんだか雲行きが怪しいお話になって来ましたね^^;
マッカーサー自身は確かに親日だったかもしれません。
彼の決断がなければ昭和天皇の運命も変わっていたでしょうし。
しかしながら、彼はアメリカの人間です。
アメリカの国益を第一に考えて動く人物ですから、当然我が国にとって非常な手段をとることもあるでしょう。
そして、その最たるものが次回(27日)からの「新憲法の制定」です。
黒田裕樹さん
風早 りら 今日のお話は 難しいお話で
全てを理解することが出来ませんでした
明日の講座で しっかり勉強したいと
思います
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 今日のお話は 難しいお話で
> 全てを理解することが出来ませんでした
> 明日の講座で しっかり勉強したいと
> 思います
そうでしたか。
我が国では憲法改正の必要はないと思っていたところに、GHQから改正を強要され、仕方なく作成してみたところ、やっぱりあまり変わらなかった(=それだけ明治憲法が民主的だった)。しかし、どうしても新憲法を制定させたかったGHQは、我が国を黙らせるためにあらゆる手段を用いようとした…というところでしょうか。
いずれにせよ、次回(27日)から衝撃の事実が明らかになります。
松本大臣がなぜ一院制なのかをGHQに問いただすと、ホイットニー民政局長は「日本にはアメリカのように州(しゅう)という制度がないから上院(じょういん)は必要ないし、一院制の方がシンプルではないか」と答えました。要するに、憲法草案を作成した立場の人間が、二院制の意義を全く知らないのです。
さらに松本大臣を驚(おどろ)かせたのが「土地その他の天然資源は国有とする」という事項でした。これは私有財産の否定を意味しており、松本大臣が後に幣原首相に草案を報告した際に「まるで共産主義者の作文だ」という会話が残されています。
なぜマッカーサー草案には二院制に対する認識が欠けていたり、あるいは私有財産を否定するような内容が含まれていたりしたのでしょうか。それもそのはず、実はマッカーサー草案は「憲法の素人(しろうと)がたったの一週間で作った急ごしらえ」のものだったからなのです。




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晴雨堂ミカエル アメリカ人の国民性をよく現した言動ですね。邦画は細部を観れば緻密で繊細で技巧的ですが全体を見るとリアリティーが無い作品が多いのに対し、ハリウッド映画の細部は大雑把なのに全体で見るとそこそこリアルというのが多い。
日米開戦が始まるや日本担当の情報将校を大幅増員し、日本人を民族学的に徹底的に研究して戦略的にも日本軍を追い詰め勝利しました。勝利のためには冷徹に情報を分析し戦術戦略を立てる顔もあれば、ある程度の目的達成が見えたら大雑把・いい加減に処理する顔もあります。
日本を完全屈服させ、ある程度の安定した占領政策の目処が付いたら、その他はどーでも良いのがアメリカです。日本に限った事ではなく、現代の中東でも同じことの繰り返しです。
戦争中は熱心に日本民族のことを研究していたのに、占領してしまえば醤油や味噌などの日本の食文化もドーデモ良い、むしろ無くしてアメリカに同化したらええんや、という態度です。漢字やかなも廃止させようとしました。
633の学校教育制度にしても、何らかの計算や意図があった訳ではなく、単純にマッカーサーの故郷の教育制度が633制だった、という意味しかありません。
日本文化が残ったのは、皮肉にもGHQの下級中級職員が日本文化の良さに気が付いて働きかけた功績が強い。
保守右翼からはあまり好意的に見られてはいませんが、日本国憲法に女権を多く盛り込んだ当時二十歳そこそこのベアテ氏にしても、上層部からはよく思われていませんでした。アメリカもまた男性社会ですから、ベアテの行動は好ましく見えなかったのです。
ところで松本烝治の名前は、ジョージ・ワシントンのジョージから とったという話を聞いたことがありますが、まことでしょうか?
ぴーち こんばんは!
一院制の方がシンプルで・・・
いかにもアメリカンな考えですね(^^ゞ
広大な土地を大きなブルドーザーで
ガガガガ~~~~っと大音量をたてて
地ならしするような感覚でしょうかw
日本のように、鍬や鋤を使って
丁寧に一鍬、一鍬、手入れをするような
繊細さがみられませんね。
しかし9条の話に戻りますが、
そんな付け焼刃的なマッカーサーの草案と
日本政府の間で偶然にもポッと生まれた奇跡の法案
だったという事ですが、真相はどうだったのでしょうか。。
応援凸
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 確かにアメリカらしいといえばアメリカらしいですね。
良くも悪くもGHQの影響を受けているのが皮肉でもあります。
松本烝治氏の名の由来については残念ながら聞いたことがないですね。
私の母校(関西大学)の学長の経験者ではありますが。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かにアメリカと我が国との違いがハッキリと現れていますね。
それだけマッカーサー草案は我が国にとって受け入れにくいものであるという裏返しになりますが。
憲法9条については、先の大戦でアメリカが我が国に苦戦したという経験から、二度と我が国が武装化しないようにという目的で発案されたという説が有力ですね。
いずれ今回の講座でも間接的に紹介することになります。
黒田裕樹さん
風早 りら 国会を一院制 二院制
この問題については
私は どちらとも 答えられません
もう少し 先生から この二つの
違いを 詳しくお話しを伺いたいです
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 国会を一院制 二院制
> この問題については
> 私は どちらとも 答えられません
> もう少し 先生から この二つの
> 違いを 詳しくお話しを伺いたいです
二院制のメリットは、本文にもあるように「多様な民意の反映」と「専制政治の抑止」です。
一院制にも「議会の対立による立法作業の遅れ」を防ぐというメリットがありますが、議会政治と言えども万能とは言えず、政治の暴走を防ぐという二院制のメリットの方が大きいと思われます。
イギリスで
選挙ディレッタント イギリスでは二院制によって議会は混乱し、非常に足の遅い政治となっていましたから、GHQはその辺を指摘したのでは。
連邦制でもないのになんで二院制とるのか、という疑問は妥当ではないかと。
一院制と二院制のメリデメは難しい問題かも知れません。
英貴族院はあんま機能してなくて一院制みたいなもんだし。
選挙ディレッタントさんへ
黒田裕樹 貴重なご意見ありがとうございます。
なるほど、GHQにはGHQなりの見識があったということですね。
我が国の場合はすでに明治憲法で二院制が常識になっていたので、それだけGHQの言い分が理解できなかったということになるかもしれません。
ところが、民政局員の25人のメンバーのうち、弁護士の資格を持っている人物こそ存在したものの、憲法学を専攻(せんこう)した者は一人もいませんでした。このため、民政局は日本の民間憲法草案やアメリカ合衆国憲法ほか世界各国のありとあらゆる憲法を参考として、わずか一週間で急ごしらえの草案をまとめ上げ、マッカーサーの承認を得たうえで日本政府に通告したのです。
民政局のメンバーには女性も含まれており、彼女によって家族生活における個人の尊厳(そんげん)と両性の本質的平等が規定された憲法第24条が起草されたことが知られていますが、何と言っても憲法に対する素人が、しかも外国人の手によって作成された草案ですから、我が国にとっては困惑(こんわく)以外の何物でもありませんでした。
しかし、我が国には松本試案を断念して、マッカーサー草案を受けいれる以外に選択肢(せんたくし)は存在しませんでした。なぜなら、GHQが占領という立場を悪用した脅(おど)しを我が国にかけてきたからです。




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ぴーち こんばんは!
本当に。。
仰るとおり、憲法に対しての素人で、しかも外国人が作成した草案となれば、多分に困惑(迷惑)してしまいますね~(^^ゞ
私のこれまでの浅はかな知識の中では
憲法はもう少し日本政府が積極的に関与して
定められた法案なのかと簡単に考えていたのですが、GHQの陰謀には太刀打ちが出来なかったのですね。GHQのこうした一連の言動の真の目的はただ日本を占領したかった・・という事のみだったのでしょうか?
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 本当に。。
> 仰るとおり、憲法に対しての素人で、しかも外国人が作成した草案となれば、多分に困惑(迷惑)してしまいますね~(^^ゞ
そうなんですよ。なぜ他国が作った草案を受け入れなければならないのか、我が国でなくても困惑しますよね。
> 私のこれまでの浅はかな知識の中では
> 憲法はもう少し日本政府が積極的に関与して
> 定められた法案なのかと簡単に考えていたのですが、GHQの陰謀には太刀打ちが出来なかったのですね。GHQのこうした一連の言動の真の目的はただ日本を占領したかった・・という事のみだったのでしょうか?
占領までは成功していましたが、次の目標として「日本をアメリカの思いどおりの国にしてみせる」という傲慢(ごうまん)な考えが背景にあったと思われます。だからこその次回(29日)のような脅迫なんですよ。
ここまでくると、占領というよりは「洗脳」ですね…。
黒田裕樹さん
風早 りら GHQが占領という立場を悪用した脅(おど)しを我が国にかけてきたからです。
今まで 日本の憲法はアメリカが
草案しても 平和的に 施行されたと
思っていました
残念ですね
明日 詳しいお話 お聞きしたいです
風早りらさんへ
黒田裕樹 >> GHQが占領という立場を悪用した脅(おど)しを我が国にかけてきたからです。
> 今まで 日本の憲法はアメリカが
> 草案しても 平和的に 施行されたと
> 思っていました
> 残念ですね
> 明日 詳しいお話 お聞きしたいです
りらさんのように平和的に施行されたとお考えの方が多いのは、私たちが歴史的事実を「抹消」されているからです。
その理由と憲法施行への真実について、次回(29日)から詳しく紹介することになります。
そして2月13日にマッカーサー草案を提示した際、ホイットニー民政局長は松本大臣に対して「この改正案(=マッカーサー草案)を受けいれなければ天皇の地位を保証することができない」と通告しました。これはすなわち、昭和天皇(しょうわてんのう)の御身柄(おみがら)と引き換(か)えにマッカーサー草案の受け入れを迫(せま)るという事実上の脅迫(きょうはく)でした。
さらに、ホイットニーらが会合の場所である外務大臣官邸(がいむだいじんかんてい)から一旦(いったん)庭に出た際に、一機のB29爆撃機(ばくげきき)が大きな轟音(ごうおん)を響(ひび)かせて飛んでいきました。これも「言うことを聞かなければ日本に爆撃を加えるぞ」という、政府に対する心理的な圧迫(あっぱく)でした。
加えて、ホイットニーはGHQと政府との連絡役を務(つと)めていた白洲次郎(しらすじろう)に対して「我々は戸外(こがい)に出て、原子力エネルギーの暖(だん)を取っているのだ」と言い放(はな)ちました。この発言も、広島や長崎に次いで三番目の原爆投下(げんばくとうか)を行う可能性があることを示したものであると考えられています。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
GHQは天皇制そのものを廃止する
という条件ではなく、天皇の命を盾に草案の決定を迫ったわけですね。
随分と卑劣な手段をアメリカは取りましたね。
しかしながら、この草案を辛くも飲んだからこそ、この半世紀以上もの間、日本が平和を保っていられたのかと思うと、当時の日本の判断は正しかったのかなとも思いますが、いかがなものでしょうか。特に天皇のご覚悟には、感謝しなければいけないものだと改めて感じました。
応援凸
黒田裕樹さん
風早 りら ホイットニーはGHQと政府との連絡役を務(つと)めていた白洲次郎(しらすじろう)に対して「我々は戸外(こがい)に出て、原子力エネルギーの暖(だん)を取っているのだ」と言い放(はな)ちました。この発言も、広島や長崎に次いで三番目の原爆投下(げんばくとうか)を行う可能性があることを示したものであると考えられています。
この事実が どうして 今まで
私は知らずにきたのでしょう
私のように 知らない人が多いと思います
これからも 先生が このように
ブログで 取り上げて下さる事を願います
オバrev うぅ~ん、このような過程で日本国憲法草案が作られていたとは思いもしませんでした・・・その割にはよく出来ているとは思いますが^^;
TVなどで憲法改正について論じていますが、このような歴史的背景を抜きにして、我々一般国民を説得することは出来ないと思います。
なぜ改正が必要か、歴史も含めて、現在の国際情勢、将来の日本をどう考えるか、ということで提示してもらいたいです。
ってなことを言っても、今の志のないマスコミには期待できませんから、是非黒田先生には期待したいですよ・・・政界進出?
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かに、我が国の政府の判断は正しかったと思います。
ただ、陛下を人質するという、我が国にとって一番卑劣な手段をどこが取ったかという事実を、許す許さないは別にして、私たちは忘れてはいけないのではないでしょうか。
風早りらさんへ
黒田裕樹 >> ホイットニーはGHQと政府との連絡役を務(つと)めていた白洲次郎(しらすじろう)に対して「我々は戸外(こがい)に出て、原子力エネルギーの暖(だん)を取っているのだ」と言い放(はな)ちました。この発言も、広島や長崎に次いで三番目の原爆投下(げんばくとうか)を行う可能性があることを示したものであると考えられています。
> この事実が どうして 今まで
> 私は知らずにきたのでしょう
> 私のように 知らない人が多いと思います
> これからも 先生が このように
> ブログで 取り上げて下さる事を願います
有難うございます。
日本国憲法に関する「事実」を、私たちは今まで知らされなさすぎてきているのです。
憲法の意義について正々堂々と議論するためにも、隠された事実を明らかにすべきだと思います。
オバrevさんへ
黒田裕樹 > うぅ~ん、このような過程で日本国憲法草案が作られていたとは思いもしませんでした・・・その割にはよく出来ているとは思いますが^^;
急ごしらえとはいえ、64年も使われているという事実も重いですからね。
不完全なものならここまで長持ちはできないでしょう。
> TVなどで憲法改正について論じていますが、このような歴史的背景を抜きにして、我々一般国民を説得することは出来ないと思います。
> なぜ改正が必要か、歴史も含めて、現在の国際情勢、将来の日本をどう考えるか、ということで提示してもらいたいです。
そのとおりです。
憲法制定に至る歴史的事実を知らずして、将来の憲法改正、ひいては我が国の将来についての考察などできるはずがありませんからね。それこそ時間の無駄でしょう。
> ってなことを言っても、今の志のないマスコミには期待できませんから、是非黒田先生には期待したいですよ・・・政界進出?
以前にも仰ってましたね(^^ゞ
自分にそんな実力があるとは到底思えませんが、いずれ救国の英雄が必ず現れてほしいと期待しておりますよ。
また、憲法改正における重要な審議である憲法改正小委員会は非公開とされ、すべてがGHQの思惑(おもわく)どおりに進められたうえで、若干(じゃっかん)の変更を加えたのみで衆議院と貴族院で相次(あいつ)いで可決され、昭和天皇の裁可(さいか)を経(へ)て昭和21年11月3日に日本国憲法が公布されたのでした。
しかも、新しく制定された日本国憲法がマッカーサー草案を下敷(したじ)きとしていることはGHQによって機密事項(きみつじこう)とされ、我が国が独立を回復する昭和27(1952)年まで一切公表されませんでした。国民が全くあずかり知らないところで、気が付けば新しい憲法が誕生していたのです。そこには、本来許されるべき日本人による自由な憲法批判が全く認められないという閉鎖性(へいさせい)が秘(ひ)められていたのでした。
数年もの準備期間を経たのみならず、枢密院(すうみついん)での審議にも一年近くを費(つい)やして完成した明治憲法に対して、憲法の素人が一週間で書き上げた、しかも外国製の憲法を、国会での審議とは名ばかりでGHQによって無理やり制定させられた日本国憲法。憲法に対する我が国での自由な議論は大いになされるべきですが、少なくとも両憲法の成立過程を十分に理解したうえで進めるべきではないでしょうか。
GHQによって日本のプライドを大いに傷つけられたと感じた白洲次郎は、以下の言葉を残しています。
「『今に見ていろ』という気持ちを抑(おさ)え切れず、密(ひそ)かに涙す」。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
今日のお話は、驚くべき内容の事ばかりですね。
(昭和27年まで公表されなかったことや、GHQの了承を得なければ、修正出来なかったことなど)
今までこの憲法が一度も改正されなかった事に関しては、アメリカの呪縛が継続的に現在までも
続いているという証拠なのでしょうか。
確かに今の日本はアメリカの存在抜きにしては、自国の安泰は約束されない状態が続いていますものね。白洲次郎の無念の気持ち、分からなくもありません。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、日本国民が自国の憲法についての秘密を一切知らされなかったという事実は衝撃的でもあります。
憲法改正に関しては、次回(31日)以降について改めて考察することになりますが、いずれにせよ白洲次郎の無念の思いを忘れてはいけないと思います。
黒田裕樹さん
風早 りら 白洲次郎 いよいよ 活躍しそうですね
彼は とても 人気があります
今後の彼の活躍を 楽しみにしています
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 白洲次郎 いよいよ 活躍しそうですね
> 彼は とても 人気があります
> 今後の彼の活躍を 楽しみにしています
残念ながら白洲次郎の話はこの講座ではここまでなんです。
仰るとおり、彼は人気がありますし、人物にも非常に興味があります。
戦後史を研究する際には彼の名を耳にする機会もあるでしょう。
しかし、憲法改正のためには第96条によって「衆議院および参議院(さんぎいん)の各総議員の3分の2以上の賛成」がまず必要となっており、そう簡単には改正できませんでした。加えて、昭和35(1960)年に日米安全保障条約(にちべいあんぜんほしょうじょうやく)の改定をめぐって国内で大規模な暴動(ぼうどう)が起きたことが、より大きな騒動(そうどう)を引き起こす可能性がある憲法改正への論議をためらわせる傾向になってしまいました。
かくして我が国では主として経済成長がその後の課題となり、憲法改正に対する論議がほとんど起きないまま、施行以来64年が経過しようとする現在においても、憲法の条文は全く改正されていません。もっとも、これは明治憲法においても同様であり、日本国憲法が公布されるまでの約57年間ものあいだ、一切改正されませんでした。
なぜ我が国では国の基本法たる憲法の改正が行われないのでしょうか。その背景には、我が国古来の「ある法律」における途方(とほう)もなく長い寿命(じゅみょう)があるのです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
「事なかれ主義」と言うのは、
日本国民の特有の体質とも言うべきでしょうか。
特に戦後の日本人はこの考え方が顕著だと
思うのは、私だけでしょうか。
もしかして、これは戦争というこの上ない悲劇を
味わった者が、平和な世の中を誓った矢先、少しのいざこざでも避けたいという思いから始まったのでしょうか。
「ある法律」とは聖徳太子の時代にまで
遡ったものなのでしょうかね?
それでは応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 「事なかれ主義」と言うのは、
> 日本国民の特有の体質とも言うべきでしょうか。
> 特に戦後の日本人はこの考え方が顕著だと
> 思うのは、私だけでしょうか。
> もしかして、これは戦争というこの上ない悲劇を
> 味わった者が、平和な世の中を誓った矢先、少しのいざこざでも避けたいという思いから始まったのでしょうか。
安保改定の際の暴動で懲りてしまったのでしょうね。
それ以降は仰るとおり「何もなかったことにする」という事なかれ主義がまかり通って、その場のいざこざは避けられたものの、大きなツケが私たちにのしかかっているような気がします。
これは、あたかも江戸末期の開国による大混乱の繰り返しのような思いがしますね。
> 「ある法律」とは聖徳太子の時代にまで
> 遡ったものなのでしょうかね?
憲法十七条ですね。
もう少し後の時代です。次回(1日)には紹介しますよ。
しかし、中国の政治制度を基本として制定された律令は次第に我が国の風土(ふうど)にそぐわないようになってきたことで、平安時代に入ると、現実的な政治課題に対応できるように律令の規定に含まれていない官職(かんしょく)が次々と誕生しました。これを令外官(りょうげのかん)といいます。
令外官の一つに、東北地方の蝦夷(えみし)を征伐(せいばつ)する臨時の役職である征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)がありました。当初は坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)がそうであったように、純粋(じゅんすい)な蝦夷征伐のための役職でしたが、朝廷(ちょうてい)の許可なく現地で徴税権(ちょうぜいけん)や徴兵権(ちょうへいけん)が与えられていたために、次第に「朝廷から委任されて東国を支配する」という意味に変化していきました。
やがて平家(へいけ)を倒して新たに武家の棟梁(とうりょう)となった源頼朝(みなもとのよりとも)が征夷大将軍に任じられ、鎌倉幕府(かまくらばくふ)を開いたことによって朝廷は政治の実権を奪(うば)われ、さらに源氏から実権を引き継いだ北条氏(ほうじょうし)によって御成敗式目(ごせいばいしきもく)が制定されたことで、律令とは全く異なる法令が当時の基本法になるという逆転現象まで生まれてしまいました。




いつも有難うございます。
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風早 りら 我が国で初めての本格的な律令は
中国の政治制度を基本として制定されていたんですね
教科書では 習ったのでしょうか
忘れてしまいました
日本独自の 法律だと思っていました
勉強になりました
有難う御座います
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 我が国で初めての本格的な律令は
> 中国の政治制度を基本として制定されていたんですね
> 教科書では 習ったのでしょうか
> 忘れてしまいました
> 日本独自の 法律だと思っていました
> 勉強になりました
> 有難う御座います
律令は中国の政治制度にならったものです。
飛鳥から奈良時代の頃、我が国はまだ大陸の影響を深く受けていました。
しかし時代が進んで我が国が独自の政治制度を確立するようになると、律令制度が我が国に合わなくなってしまうんですよね。その後の律令がどうなったかといいますと…詳しくは次回(2日)をご覧下さい。
ぴーち こんばんは!
養老律令。このワードは記憶しております!
そうですか。
しかし、こうして振り返ると
日本は中国や、プロイセン憲法(ドイツ)を参考にしたという大日本帝国憲法などの例をみると
随分と外国の憲法に頼って作られて来たんですね。
日本国憲法もアメリカのGHQ関連の意向が強いと言いますし。
そういえば、日本国憲法は、ドイツのワイマール憲法を参考にした・・というのを勉強した記憶があるのですが、そこら辺の経緯がどうも混乱していますm(_ _)m
応援凸
おねこ なるふぉど~と、いつもふぉぅふぉぅしながら読ませていただいておりますー。
憲法の背景、ナントもびっくら強引でいい加減な成り立ちに驚きです。
これを何十年もかたくなに守り続けて成長してきたきた日本って、
それはそれですごいことでしたね。
でも、経済成長第1だったから、ってのもあるのか。
経済が揺らぐ今、本質からナントカせねば、そんな感じでしょうか。
政治家先生さまー。この講座をみてくだされー、国民のためにー。
とネコは思うのです。ほんと。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 我が国にないものは外国のものを活用して、その後に我が国独自のものをつくり出す。
他国には見られない潔さが我が国の魅力でもあります。
律令も当初はそうだったのですが次第に我が国に合わなくなっていったんですね。
問題はその後です。律令そのものはほったらかしにして、全く関係ない武家法が律令がわりに利用される。
この傾向は、この後ますます顕著になっていきます。
日本国憲法については数日前の講座で紹介したように、下敷きとなったマッカーサー法案はありとあらゆる近代憲法を参考につくられています。その中にワイマール憲法があってもおかしくはないですね。
おねこさんへ
黒田裕樹 憲法については、仰るとおり経済成長を優先してきたがゆえに、改正問題がほったらかしにされてきました。
現代の私たちはそのツケを払わされているような気がします。
改正が万能であるとはもちろん申しませんが、閉塞感漂う現代であるからこそ、我が国が上向く何らかのきっかけが欲しいですね。
なおまゆ 我が国は律令国家なんですよね。
自衛隊は正しく令外の官ですし。
例外を作って、なんとなく追認してきた歴史を感じます。
なおまゆさんへ
黒田裕樹 > 我が国は律令国家なんですよね。
> 自衛隊は正しく令外の官ですし。
> 例外を作って、なんとなく追認してきた歴史を感じます。
仰るとおりです。
「令外官」としての歴史に今後も迫っていくことになりますので、よろしくお願いします。
しかし、この時代においても律令そのものは廃止されていなかったのです。正式に廃止されたのは、何と制定以来1100年以上が経過した明治維新(めいじいしん)になってからでした。
つまり、国の基本法である律令制度とは別に、時代の流れに沿(そ)って令外官や武家の基本法などを次々に成立させ、両者を並立(へいりつ)させるかたちで律令を形式的にではあっても存続させたのです。いわば律令を拡大解釈(かくだいかいしゃく)することで、律令そのものを変更したり、あるいは廃止させたりせずに長続きさせたのでした。
そして、これと同じことが明治憲法や日本国憲法においても行われているのです。




いつも有難うございます。
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サクラ 律令制というのは明治まで廃止されていなかったのですか!
はやり将軍を天子が任命する形だったとはいえ、実質の支配者は幕府だったのですね。
律令が(形骸化しても)長いあいだ廃止されなかったのは、ひとえに朝廷が定めたものだったからですか?
ぴーち こんばんは!
一国の基本法を根本から廃止し、
また新たに作り直すとなると、それ相当の
年月も要するでしょうから、
その基本法にその都度、その都度、手直しを加える事で、その時代に沿う制度として通用していく事が出来るのなら、
それに越したことはありませんよね。
そういう所からも、日本は伝統を重んじ
それ故に改革を嫌う国なのかなとも思います。
応援凸
サクラさんへ
黒田裕樹 > 律令制というのは明治まで廃止されていなかったのですか!
> やはり将軍を天子が任命する形だったとはいえ、実質の支配者は幕府だったのですね。
そうですね。特に江戸幕府は禁中並公家諸法度で天皇や朝廷を厳しく規制しました。
ご立腹された後水尾天皇が抗議の譲位をされたほどですからね。
> 律令が(形骸化しても)長いあいだ廃止されなかったのは、ひとえに朝廷が定めたものだったからですか?
それはあると思います。伝統を守る、といえば聞こえがいいですが、結論を先送りしただけ、という考えも…。
次回(3日)以降でまた考察してみます。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > そういう所からも、日本は伝統を重んじ
> それ故に改革を嫌う国なのかなとも思います。
そのとおりです。
ただ、その伝統が世界に通用するか、という問題もあるんですよね。
次回(3日)でその流れを探ってみたいと思います。
黒田裕樹さん
風早 りら 制定以来1100年以上が経過した
律令廃止
何だか 今の国会を見ているかのようです
日本人の特性でしょうか?
元首も形骸化しますね。
晴雨堂ミカエル 従一位とか正二位とかの位階はまだ残っていますね。たしか中曽根元総理は従六位だったような。鳩山由紀夫氏の祖父一郎氏は正二位。
下手したら、細川護煕氏は裏で源護煕なんて呼ばれているかもしれませんね。織田信成君は園遊会で平信成と呼ばれていたりして。(笑)
日本の国家元首も形骸化しますね。天皇は早くから象徴になって摂政関白が実験を握り、その摂政関白も国家元首からバチカン市国のように変質した京都の宮廷の代表になり、代わりに坂東植民地に駐屯している遠征軍総司令官でしかなかった征夷大将軍が元首になり、その征夷大将軍もやがて実権を失って大老や老中首座が国家元首を務める。
日本の総理大臣も一時期は自民党の実力者の子分に成り下がっていましたから、そんな体質なんでしょう、日本国民は。
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 制定以来1100年以上が経過した
> 律令廃止
> 何だか 今の国会を見ているかのようです
> 日本人の特性でしょうか?
歴史は繰り返すといいますからね。
日本人の特性といえるかもしれませんが、国際社会でいつまでも我が国の独自性が保てるかどうか、という問題もあるような気がします。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 従一位なんて、いったい何年続いているんでしょうね。
仰るような体質が、この国にはしみついているのかもしれません。ただ、それが外国に理解されるかというと別問題のような気がしますね。
一方、我が国に存在する自衛隊(じえいたい)に関して、政府は交戦権を伴(ともな)う自衛戦争と個別的自衛権に基づく自衛行動とは別であるとして、また憲法上自衛権は否定されておらず、国際法上我が国を防衛するため必要最小限度の実力を行使することは当然に認められているとの見解を示していますが、いずれにせよ現状の第9条のままでは、その拡大解釈に疑問が感じられることは否定できません。
これらの問題とは別に、大阪国際空港(おおさかこくさいくうこう、通称を伊丹空港=いたみくうこう)の騒音や公害などの問題によって、良好な環境で生活を営(いとな)む権利である環境権(かんきょうけん)が新しい人権として認知されつつありますが、現状では第13条のいわゆる「幸福追求権(こうふくついきゅうけん)」の拡大解釈とされており、憲法上における正式な条文化が望まれるところです。
このように、憲法を改正することで現状では通説としか認められていないことを成文化したり、あるいは長年の論争に決着をつけることが期待されたりしていながら、我が国の伝統ともいえる「律令を残しながら他の制度や法律で正当化する」考えが足を引っ張っているような思いがするのは私だけでしょうか。




いつも有難うございます。
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サクラ 昨日のコメですが、伝統を守るというより、朝廷の存在がアンタッチャブルだったから律令が改正されなかったのではないでしょうか。
いかに幕府が実権を握っていようとも、当時の日本人からすれば、律令は天子様の決めた事ですから。
朝廷に実権が戻ってようやく廃止することができたのだと思います。
日本国憲法が改正されないのも、第九条がアンタッチャブルな存在だからだと思います。
「軍隊ができれば戦争が起こる」という強迫概念が、戦後日本人には植え付けられていますから。
(九条以外が改正されないのは、国民意識が薄い政だと思います)
アンタッチャブルな存在のあるがゆえ、法を拡大解釈する「伝統」が日本に生まれても変ではないでしょう。
しかしこれは伝統でしょうか?
律令と日本国憲法は、また違う土俵に立っていると思うのですが――。
保守もさることながら左翼護憲派も陥っています。
晴雨堂ミカエル もともと護憲派市民も左翼系市民も改憲派なんですね。一条から八条までを削除し天皇制を廃止すべし、という考えだったはずです。
保守右翼は軍事を疎かにする国は普通の国ではないと主張していいますが、左翼・護憲派も日本を異常な国と以下のように非難しています。
フランスやロシアでは皇帝や国王は処刑されているのに、なんで戦争の最高責任者である天皇は処罰されないのか? 百歩譲って処刑されなくても市井の人間になるべき、なのに一部の宮家のみを市井にしただけは、異常で無責任国家だ。「国家元首」という立場をなんと心得るか!
しかし変化を嫌う日本人の性質、保守的な国民性を鑑みて、改憲で運動したのでは九条が守れない、そういう戦略的見地から「護憲」で納まっていました。
ところが長い年月で、いつの間にか本来のスタンスを忘れ、護憲ありきになってしまっています。不本意ながら護憲であったはずなのに、護憲が目的になっている。
挙句に、お経みたいに「憲法があるから日本は平和なのだ」「九条があるから平和なのだ」を連呼する始末です。
日本が平和だったのは、国際情勢の絶妙なバランスの上で、たまたま戦争に巻き込まれずに済んだだけの話ですが。
左右・保革、立場が違えど悪い意味で同じ日本人ですね。
サクラさんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます。
仰るとおり、アンタッチャブルな一面があるがゆえに律令がそのままにされたといえますね。政権を握ってない以上は問題なかったということでしょうか。
後半のご意見ですが、律令は外国が基本とはいえ一応国産なのに対して、日本国憲法は完全な外国産という違いはありますが、基本法を塩漬けにして、解釈や特別法で乗りきろうとする姿勢は同じであり、それゆえの伝統ではないかと私は考えております。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます。
護憲派といえども、すべての条文をかたくなに守ろうとするわけではないですね。仰るとおり、護憲が目的となっているあたりが、言霊信仰のように唱えることで平和が達成されると信じられている点も合わせて、一種の宗教に近いイメージが感じられます。
個人の思想の自由は断固として守らなければいけませんが、国民全体の目から見た場合にどう映るかを考える必要もあるのではないでしょうか。
詳しくは次回(4日)に書きますが、そのためにも憲法の改正が望まれると思います。
ぴーち こんばんは!
9条に関しては、人それぞれのご意見があるでしょうけれど、現状として事実、自衛隊が存在し、必要最低限の自衛権も認められているということで、その部分の正式な条文改正は行われるべきだとは思います。私個人の意見としては、日本もある程度の年齢に達した時に、数年の徴兵制度があっても良いくらいだとは思っています。
後半の環境権も、
制定当初には想像も付かなかったであろう騒音問題も、人類の文明の進化と共に新たな問題が、浮上してきますね(^^ゞ。この問題についても対策が急がれますね・・。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 9条に関しては、人それぞれのご意見があるでしょうけれど、現状として事実、自衛隊が存在し、必要最低限の自衛権も認められているということで、その部分の正式な条文改正は行われるべきだとは思います。私個人の意見としては、日本もある程度の年齢に達した時に、数年の徴兵制度があっても良いくらいだとは思っています。
貴重なご意見を有難うございます。
9条に関しては、自衛権について賛成にせよ反対にせよ、中途半端な現状を打開するために何らかの決着をつけるべきではないかと思います。そのために憲法改正の条文が存在するんですから。
ぴーちさんのお考えも、同じ日本人、あるいは同じ日本で暮らす人間として自然な思いの一つではないかと思いますし、何よりも今は様々な意見が交換されるべきでしょう。
> 後半の環境権も、
> 制定当初には想像も付かなかったであろう騒音問題も、人類の文明の進化と共に新たな問題が、浮上してきますね(^^ゞ。この問題についても対策が急がれますね・・。
こちらこそ、真っ先に憲法で成文化すべきですね。
条文の拡大解釈だけではいつまで経っても「本当の権利」が認められません。
黒田裕樹さん
風早 りら 現状の第9条のままでは、その拡大解釈に疑問が感じられることは否定できません
私もこの問題に ついては
かなり 興味があります
先生の この見解を これからも
お気きしたいと 思います
風早りらさんへ
黒田裕樹 >> 現状の第9条のままでは、その拡大解釈に疑問が感じられることは否定できません
> 私もこの問題に ついては
> かなり 興味があります
> 先生の この見解を これからも
> お聞きしたいと 思います
有難うございます。
今回の記事に関する反響の大きさを考えまして、私自身の見解を補足のかたちで紹介したいと思います。
まずは5日まで続く本編記事をご覧下さい。
例えば明治憲法においても、統帥権干犯が軍部の暴走を招(まね)く原因の一つとなりましたが、この問題が表面化する前に憲法を改正し、文民統制(ぶんみんとうせい)、いわゆるシビリアン・コントロールを定着させていれば起こらなかったかもしれず、そう考えれば残念なことです。
翻(ひるがえ)って現代を見ても、先述の憲法第9条や環境権の他に、憲法を改正させることで一気に決着できる問題がいくらでもあります。例えば、永住外国人に地方参政権を与えるのであれば第15条を、朝鮮学校の授業料を無償化するのであれば第89条をそれぞれ改正すれば良いのであり、いずれの問題においても、推進派は今ひとつ分かりにくい拡大解釈で済ませるのではなく、憲法改正を認めるよう積極的に運動すべきではないでしょうか。
何しろ、憲法改正は国会の決議だけでは効力を持たず、その後に行われる国民投票における過半数の賛成で初めて成立するのですから、推進派がよく用(もち)いる言葉である「民意の反映」にもふさわしいはずなのです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
確かに外国から見れば、日本の曖昧な表現は
判り辛く、次第に信用を失う結果になり兼ねませんよね。
永住外国人の地方参政権に関しては、黒田さんが普段からご懸念されている内容でもありましたよね。
いくら国際化を進めると言っても、外国人に対しての参政権は安易に与えてよいものかどうか・・。そこの所は慎重な検討が必要になってくるのではないかと思います。
今でも当たり前のように反日感情を持つ方も多いと聞きますので。
応援凸
なおまゆ まさしく仰るとおりです。
外国製の憲法を後生大事に一度の改正もなく『守っている』ことの愚かさにあきれる思いです。
昔から、基本法の他に例外の暫定法を作る事が好きなような国民性(政権担当者だけでしょうが)にそろそろ『お別れ』しましょう。
憲法9条は早急に改正したいものです。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 確かに外国から見れば、日本の曖昧な表現は
> 判り辛く、次第に信用を失う結果になり兼ねませんよね。
仰るとおりです。
我が国の伝統は守らなければいけませんが、その一方で国際社会の一員としての責任も果たさなければいけませんからね。
> 永住外国人の地方参政権に関しては、黒田さんが普段からご懸念されている内容でもありましたよね。
> いくら国際化を進めると言っても、外国人に対しての参政権は安易に与えてよいものかどうか・・。そこの所は慎重な検討が必要になってくるのではないかと思います。
> 今でも当たり前のように反日感情を持つ方も多いと聞きますので。
こちらも仰るとおりです。
我が国の主権にかかわる問題ですから、拙速に事を進めると必ずや後悔することになるでしょう。
国民投票を含めた憲法改正を訴えることで、国民すべてが真剣に事態を考えることになる。これこそが国民主権です。
なおまゆさんへ
黒田裕樹 > まさしく仰るとおりです。
> 外国製の憲法を後生大事に一度の改正もなく『守っている』ことの愚かさにあきれる思いです。
> 昔から、基本法の他に例外の暫定法を作る事が好きなような国民性(政権担当者だけでしょうが)にそろそろ『お別れ』しましょう。
> 憲法9条は早急に改正したいものです。
国民性は時として我が国の将来に影響を与えることになりますね。
憲法改正を早急に行えるようなシステムを構築することで、生き馬の目を抜く国際社会に勝ち抜ける力を維持することにつながることでしょう。
黒田裕樹さん
風早 りら 「憲法を改正せず、拡大解釈のみで乗り切る」
今まで 日本は このあいまいの
見解で 色々と してきたように思います
かなり以前より 疑問です
風早りらさんへ
黒田裕樹 >> 「憲法を改正せず、拡大解釈のみで乗り切る」
> 今まで 日本は このあいまいの
> 見解で 色々と してきたように思います
> かなり以前より 疑問です
曖昧も時と場合によりけりといったところでしょうか。
我が国では、特に政治的判断が「曖昧だらけ」だと言えます。
そのツケを払わされる身にはたまったものではありません。
かつては井伊直弼もそうでしたね。
しかしながら、拡大解釈をいつまでも続けていては、かつての明治憲法における統帥権干犯のような、問題があると思われる解釈がまかり通ることによって、悲劇(ひげき)が繰(く)り返されるという可能性も十分に考えられます。
また、永住外国人に地方参政権を与える法案など、我が国の主権にかかわる法律の可否は、国民全体で広く議論する意味においても、憲法改正によって決着をつけるべきでしょうし、何よりも主権国家であるはずの我が国が、GHQによって無理やり制定させられたという苦(にが)い歴史の産物である日本国憲法を、そのままのかたちでいつまでも受けいれる必要があるといえるのでしょうか。
過去の歴史に決着をつけ、我が国が新しく生まれ変わるためにも、自主的な憲法改正が望まれるところであると私は考えます。
(※第22回歴史講座の当日の内容はこれで終了ですが、次回に補足の記事を載せます。)




いつも有難うございます。
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晴雨堂ミカエル 憲法もさることながら、条約などの国際法規も拡大解釈はよく行われます。その代表的な例が日韓条約でしょう。
むかし、知人の在日コリアン氏らと飯を食べたとき、日韓条約や従軍慰安婦の話題になりました。
もちろん、私は従軍慰安婦の問題は日韓条約で決着済みなので蒸し返すのは良くないと主張、同席していた人々全員から失笑と顰蹙をかい、反論非難の集中砲火を受けました。
意外に在日コリアン氏の批難は柔らかかったのですが、「間違っている」「国益優先の考えは理解しているが」と言われました。同席の左翼系日本人たちも彼に同調されました。(左翼系日本人がかえって在日コリアン以上に過激発言になる事が多々ある。在日コリアンから良く思われたい気持ちがあると私は疑っています)
違和感を持ったのは、「間違っている」と言い切られた事。どう考えても「間違っている」と否定されなければならないほど論理的にも道義的にも逸脱も破綻もしているとは思えない。
たしかに「国益」の問題も考慮してはいるが、私が一番に問題にしたのは、日韓条約という国と国とが交わした契約・法規を拡大解釈する屁理屈が罷り通ってしまったら、現行憲法の9条でも十分再軍備核武装が可能になってしまうぞ、ということでした。周囲は軽蔑の表情で「はあ?」という反応でした。
みんな、あまりにも自分の理屈しか考えない。近視眼的考察にはうんざりです。それでよく多様性社会云々を主張できるものです。
多様性を許容しているのは、むしろ保守中道ではないか、左翼系が忌み嫌う皇室が許容しているのではないか。
皇太子殿下の愛読書はロマン・ロランと聞いていますが、保守で学生運動を弾圧した亀井静香氏がチェ・ゲバラを尊敬していると同じくらい驚きです。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 拡大解釈に慣れきっていると、仰るような「自分独自の拡大解釈」が当たり前になり、結果として周囲が見えないという悪影響をもたらしているようですね。
我が国のはっきりとした主張を明らかにするためにも、拡大解釈に頼らない真摯な議論を望みたいものです。
ぴーち こんばんは!
今日のお話の内容を伺って
少々違う方向へ話が転換してしまいますが、日本の国歌、すなわち「君が代」の事を思い浮かべてしまいました。
君が代も、長い間日本の国歌として親しまれて来た反面、君=天皇を指す言葉として、軍国主義を色濃く象徴している内容だ・などと制定にあたり賛否両論の意見が飛び交って来ましたが、正式に国歌として制定されたのは、ほんの数十年前の話です。
一度はっきり制定されたのなら、(中には真っ向から反旗を翻す方もおりますが、)それに従い遂行されていくものです。
その意味でも、黒田さんの仰るとおり、拡大解釈せずに、しっかり憲法として制定されるべきだと思いました。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、日の丸や君が代も法制化によって正式に国旗や国歌として認知されるようになって、学習指導要領における教育面でもはっきりと規定されるようになりました。この効果は非常に大きなものがあるといえるでしょう。
同じように、今日では拡大解釈によってでしか認められていない、あるいは拡大解釈によって真意が捻じ曲げられている問題においても、憲法改正によってはっきりと黒白をつけたいものですね。
黒田裕樹さん
風早 りら 過去の歴史に決着をつけ、我が国が新しく生まれ変わるためにも、自主的な憲法改正が望まれるところであると私は考えます
この問題は 友達とも 話をしています
皆 先生のご意見に 賛成です
風早りらさんへ
黒田裕樹 >> 過去の歴史に決着をつけ、我が国が新しく生まれ変わるためにも、自主的な憲法改正が望まれるところであると私は考えます
> この問題は 友達とも 話をしています
> 皆 先生のご意見に 賛成です
有難うございます。憲法改正について少しでも多くの皆様が前向きになってお考え下さることによって、重要な事柄を先送りすることなく、将来の我が国のために真剣になって議論できる国家になれると確信しております。
また、憲法改正について肯定的(こうていてき)なご意見が多かったことには、我が意を得たりと思うと同時に、歴史教育を実践(じっせん)する一人として、今後の我が国への希望につなげなければいけないと強く思いました。
ところで、日本国憲法第9条における平和主義ですが、元々は我が国に二度と再軍備させないようにするため、交戦権や軍事力の一切を持たせないようにするという、GHQすなわちアメリカの意思によるものでした。
しかし、憲法制定後間もなくアメリカはソ連と冷戦状態になり、昭和25(1950)年には北朝鮮と韓国との間で朝鮮戦争が勃発(ぼっぱつ)しました。中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく)の誕生とともに、東アジアの共産主義化を警戒(けいかい)したアメリカは、それまでの我が国への占領政策を転換して、昭和25年に警察予備隊の編成を我が国に命じたのでした。これが現在の自衛隊のルーツです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
日本国憲法の制定秘話に関しては通り一遍の
事実しか理解させていただいておりませんでしたので、今回、黒田さんにその真相や詳細を教えてくださった事に関して、本当にありがたく存じております。
なかなか今の「ゆとり」教育制度の範囲の中では、ひとつひとつの事実を深く掘り下げて生徒に教えていくという「ゆとり」が先生方には与えられてはいないのでしょうけれど、まだまだお若い生徒さんたちにこそ、こういった事実は知って貰いたいと切に思います。
そういう意味でも、黒田さんのブログなり、講演会なりの意義は益々、重要性を増してくるのではないでしょうか。
益々のご活躍をお祈りいたしております^^
それでは、応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 日本国憲法の制定秘話に関しては通り一遍の
> 事実しか理解させていただいておりませんでしたので、今回、黒田さんにその真相や詳細を教えてくださった事に関して、本当にありがたく存じております。
こちらこそ、お言葉有難うございます。
講座を始めて2年近くになりますが、皆様からの励ましのお言葉が何よりの財産です。
> なかなか今の「ゆとり」教育制度の範囲の中では、ひとつひとつの事実を深く掘り下げて生徒に教えていくという「ゆとり」が先生方には与えられてはいないのでしょうけれど、まだまだお若い生徒さんたちにこそ、こういった事実は知って貰いたいと切に思います。
> そういう意味でも、黒田さんのブログなり、講演会なりの意義は益々、重要性を増してくるのではないでしょうか。
> 益々のご活躍をお祈りいたしております^^
仰るとおり時間がないのが現実ですが、そんな中でもなるべく紹介していければと思っております。
お蔭様で今日の講座は大成功でした。また後刻アップさせていただきます。
自衛隊が正式に発足(ほっそく)して60年近くになりますから、もういい加減に憲法で正式に規定しても良いはずですし、また自衛隊の存在をあくまで認めないのであれば、「自衛隊の禁止」を憲法に記載するように運動することで、長年の論争に決着をつけるべきです。
私は同じ考えを持っていませんが、自衛隊の廃止や永住外国人の地方参政権、あるいは朝鮮学校の授業料の無償化を認めようとする、いわゆる「市民の推進派」の皆さんには、国の基本法たる憲法の存在を貶(おとし)めるような強引な法制定を進めるといった姑息(こそく、本来は「その場しのぎの」という意味ですが、最近は「卑怯な=ひきょうな」という意味でも使用されているようです)な手段をとることなく、憲法改正という公明正大な方法で自分の意見を述べてほしいです。
人間というものは、自分の考えにやましいことがなければそれを堂々と主張できるものです。推進派の皆さんも、かつて日本国憲法がそうであったように、国民の知らないところで密(ひそ)かに法案を通すような考えを持たないでほしいですし、あくまでゴリ押しするというのであれば、以前の私の講座(第14回)における夫婦別姓推進派のように、スウェーデンの悲劇を国民に知らせずに法案を押し通そうとする「いかがわしさ」しか私には感じることができません。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)
(※次回[2月8日]より通常の更新=戦国、安土・桃山時代に戻ります)




いつも有難うございます。
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晴雨堂ミカエル 「日の丸」の法制化も、国会ではなく国民投票で決めるべきでした。
法制化の手続きは誤りでないし、国旗を国民投票で決めるという規定は憲法にもありません。しかし国を表す主権章たる国旗も道義的に言って国民投票に相応しいテーマでした。
そもそも、当時の殆んどの国民は日の丸を国旗と思い込んで疑わなかった。法制化されていないなど、一億人以上の国民は初耳でしょう。
私の父は「日の丸を国旗と認めない? 最近の若い者は」とつぶやいたが、これが大半の国民の認識です。声高に日の丸に反対する世代は戦前生まれの父の世代と戦後の団塊の世代の一部なのです。最近の若い者は有っても無くても良い程度でしょう。
何を怖れて国会だけで決めたのやら。国民投票で決めれば、既に馴染みがあり慣習として国旗となっている日の丸が落選するのは有り得ない。左翼系市民の大義名分をかなり潰すことができたのに。
左翼系市民も反対するだけで代案を全く示さなかった。日の丸を引きずり下ろして国連旗を掲げたり、温泉マークを「湯の丸」として掲げたり。
冗談や皮肉はやめて代案をつくったらどうか、新しい国旗案募集を雑誌や新聞の広告に出したらどうや、と意見すれば、「な
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 国旗国歌法の制定の頃に国民投票法の形式が出来上がっていれば、仰るようなかたちになったかもしれませんね。そう考えれば悔やまれる話です。
しかし、現在は国民投票法が施行されていますから、懸案の法案も憲法改正ですっきりと解決できます。過去を反省し、未来につなげるためにも今後は姑息な手段を許してはいけませんね。
ぴーち こんばんは!
このまま、今の与党が政権を握っている限り
外国人の参政権は免れないでしょうね。
しかしながら、今日本に永住権が認められている外国人の数は、政治を揺るがす程の力には及ばないと思われるのが、唯一もの救いかもしれませんが、今後、その数が増えるとしたら、或いは外国人主体の考えが日本人の間で肯定的に捉えられたりすれば、このままでは済まない状態に陥るでしょね(*_*;
自衛隊問題も、今では当然の如くニュースでも自衛隊の活躍は報道されていますので、憲法で正式に規定されていると思っている方もいらっしゃるんじゃないでしょうかね?そういう意味でも、正式な改正は必要になりますね。
日本は何事も、問題をうやむやにする傾向が強いですね。
国内だけなら通用することでも外国にははっきり意思表示をしていかないといけませんね。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 問題をうやむやにすることは、仰るとおり国内ならともかく海外では通用しませんからね。
うやむやにすることで、逆に外国人参政権をこっそりと通してしまうことにもなりかねませんし。
憲法にかかわる重要な法案は、改正の有無を国民に問いかけるようなルール作りが望まれますね。
黒田裕樹さん
風早 りら 国民の知らないところで密かに法案を通すような考えを持たないでほしいです
今までもいつのまにか 法案が通っていたのね
と思うことが 多かったです
もう うんざりしています
風早りらさんへ
黒田裕樹 >> 国民の知らないところで密かに法案を通すような考えを持たないでほしいです
> 今までもいつのまにか 法案が通っていたのね
> と思うことが 多かったです
> もう うんざりしています
りらさんの思いは、私を含めて多くの国民が感じていることだと思います。
今も大相撲の騒動など世の中が政治以外のことで注目を集めていますが、こんな時こそ注意が必要ですね。
尖閣問題
青田です。 黒田先生
こんばんは
青田です。
自衛隊についての、憲法の拡大解釈は、
今までは、あやふやにしていた隠れた前提としては
① 外国が日本を攻めることなど有り得ない。
② いぜとなったら、アメリカが守ってくれる。
があると思います。
しかし、実際は
竹島が、韓国に実効支配され、
尖閣諸島における中国の漁船の侵入が起こっています。
もし、あの中国漁船が漁船ではなく、上陸用掃海艇なら、自衛隊自身も、何をどう対応していいかわからず、可愛そうです。
さらに
私も含めて、『いざとなったら、アメリカが守ってくれる。』と考えていましたが、
不思議にアメリカは、尖閣諸島、竹島問題にたいしては、冷淡な態度ですね。
こういう今の状況を考えると
早急に憲法改正をしないと、何もできませんね。
たとえ、日本人自身が国民投票で、『外国に侵略されても、軍隊を持ちません。』という結果になったとしても、GHQに押し付けられたものではないので、納得できます。
それにしても、外国に侵略行為を受けていて
憲法改正の議論が起こらず、
反原発、オスプレイ反対のデモが、レクリエーションのように起こっている状況を考えると
『平和ボケ』も末期症状ですね。
青田さんへ
黒田裕樹 仰るとおり、我が国は一刻も早く自主憲法を制定しなければ未来はないでしょう。
占領憲法に縛られている限り、いつまで経っても「真の独立」は有り得ません。
やはり、憲法上、無理がある気がします
- 黒田先生
こんばんは
青田です。
憲法の
拡大解釈をどこかで、止めないと
今の憲法が、大宝律令のようになってしまう気がします。
ただ、今の政府は、憲法上、整合性がない
最悪なことをしようとして(外国人地方参政権、夫婦別姓、人権侵害救済法案)
大事なこと(有事の際の自衛隊の憲法における
行動の許容範囲)
は、全くしていませんね。
さらに
今、完全に無政府状態(政治が止まっている)こと自体、異常ですが。。
(国民は、『怒り、呆れる、諦める。』の心理状態ですが)
青田さんへ その2
黒田裕樹 おっしゃる通りかと思います。