憲法において、天皇は日本国と日本国民統合の象徴とされ、国会は国権の最高機関で、公選の議員からなる衆議院・参議院の二院で構成され、また議院内閣制が採用されたほか、第9条には戦争放棄や軍備の撤廃が明記されました。
日本国憲法は、公布から半年後の翌昭和22(1947)年5月3日から施行(しこう)されましたが、これまでに一字一句改正されていないことから、「日本国憲法は日本にふさわしい憲法として完全に定着している」と主張する人々が数多く見られます。
しかし、我が国の国柄を一切顧(かえり)みられずに制定された日本国憲法を、本当に「改正する必要がない」のでしょうか。憲法の条文を細かく解釈していけば、先の戦争における「反省」を我が国だけが一方的にさせられているといった屈辱的(くつじょくてき)な内容が見られるなど、実は「問題だらけ」であることが理解できるのです。
それはまず、憲法の前文にあります。
※下記の映像は5月19日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
そうですね。
9条に関しては、そこには絶対触れてはいけない「聖域」なるものを感じますし、
これまで何度か改正の案が出されながらも、一字一句改正に至らなかったのは、ある意味奇跡的な事ですよね。それだけ先の戦争が日本人にとって相当な痛手となった事への証でもあるかとは思いますが、
仰るとおり、「奇跡」だけを信じてこれからも
崇め続けるのは、危険かも知れませんし、
そこに日本の意思というものをしっかり宿すべき時が来ているのかも知れません。
万里ママ 日本国憲法、実は奥が深い問題が山積ですよね…。
また、解釈によって色々と分かれるので
その点でもう~ん…と思うところがあります。
記事の続き、興味深く読まさせていただきます。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 「聖域」や「奇跡」で済ますことが出来るか、ということも大きな問題だと思いますね。
まずは前文や条文をしっかり見極めてみます。
万里ママさんへ
黒田裕樹 有難うございます。
日本国憲法、特に平和主義が抱える様々な問題について、じっくり検証いただければと思います。
一読しただけでは見逃してしまいそうですが、この文章は独立国にとって生命線でもある「安全保障」を「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して保持する」、つまり「他国にその一切を委(ゆだ)ねる」と宣言しているのです。
自国の安全保障を他国に委ねる国が、いったいどこに存在するというのでしょうか。それに、百歩譲って私たちが「平和を愛する諸国民の公正と信義」を「信頼」したところで、相手国が無視して我が国に攻め込んで来れば何の役にも立たないことは言うまでもありません。
いずれにせよ、この前文が存在する限り、私たち日本国民は先の戦争における謂(い)われなき反省を永遠にさせられてしまうのです。
※下記の映像は5月19日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
確かに
他国に平和を守って貰うなどという
都合の良い話は聞いて居られませんね。
現代の首相も、そういえば
アメリカと手を携えていれば、平和を守ってくれるだろうと力強く宣言しておりますが、本当にそれで
いいのでしょうか・・
ぴーちさんへ
黒田裕樹 現代の場合、まだ自衛隊がありますからね。軍隊も持たずに安全保障を他国に委ねるという発想そのものが信じられません。
第9条 第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇(いかく)又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
我が国の公民教科書の多くが、第9条で掲げられた平和主義を高く評価しており、中には「国民が再び悲惨な戦争に陥(おちい)らないようにするためには、一人ひとりが憲法9条の精神に立ち返り、戦争のない平和な世界の実現に向けて努力していく必要がある」と書いているものもあります。
しかしながら、先述した憲法前文と同様に、いかに我が国が平和主義を一方的に訴えたところで、相手国が言うことを聞かなければ何の意味もありません。
※下記の映像は5月19日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
確かに最初のうちは、憲法違反になるからと
断れば、渋々ながらも承知してくれるかも知れませんが、関係が深まれば、深まるほど
いつまでもお断りをし続けることは難しくなりますよね。
ただ思うに、アメリカの押しの強さにじわじわと押されながらの切羽詰まらせるような作戦に日本が
判断せざるを得ない状況は避けたいです。
いづれ判断ミスだったと後悔する時が来なければ良いなとは思います。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 国家として自主性のないことは致命的ですからね。
だからこそ憲法の条文の意味を深く考え、改善すべきところは改善すべきですが…。
しかし、憲法制定後間もなくアメリカはソ連(後のロシア)と冷戦状態になり、1949(昭和24)年には中華人民共和国が誕生したほか、翌1950(昭和25)年には北朝鮮と韓国との間で朝鮮戦争が勃発(ぼっぱつ)しました。
こうした動きが東アジアの共産主義化につながることを警戒したアメリカは、それまでの我が国への占領政策を180度転換して、昭和25年に警察予備隊の編成を我が国に命じましたが、これが現在の自衛隊のルーツとなっています。
ところで、この流れのなかで昭和25年10月に、GHQ最高司令官のマッカーサーがアメリカのトルーマン大統領に対して「東京裁判は間違いだった」と告白していますが、日本という共産主義化に対する大きな防波堤を自らぶち壊したアメリカにとっては、文字どおり「後の祭り」でした。
※下記の映像は5月19日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
日本は金輪際、手も足も出すことは出来まいと
一時的に優越感に浸ったであろうアメリカも
思わぬ誤算で直様、撃沈したのですね。
世界と繋がっているだけに、そう簡単には
思惑通りという訳にはいかないのが現実ですよね。
それにしても、その当時
日本に対して平和主義を強要していたアメリカが
今頃になって今度は憲法が邪魔だ。取り除いて
軍事力を持つ様に強要するなんて、本当に何処まで日本を振り回せば気が済むのか
聞いていて呆れます。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 アメリカの思惑に振り回された感がありますが、そのような状態をいつまでも許している我が国も歯がゆいですよね。
昭和29(1954)年に自衛隊が正式に発足して早や60年になりますから、もういい加減に憲法で正式に規定しても良いはずですし、また自衛隊をあくまで認めたくないのであれば、「自衛隊の禁止」を憲法に明記するよう運動することで、長年の論争に決着をつけるべきなのです。
ところで、憲法第9条の第2項において「前項の目的を達するため」という一文がありますが、これは憲法改正特別小委員会で芦田均(あしだひとし)が付け加えたものでした。このことから「芦田修正」と呼ばれています。
芦田修正によって「国際紛争を解決する手段としての武力は持たない」との限定解釈が可能となったほか、いわゆる「自衛のための防衛力」を保持する余地を残したとされており、このことが後の警察予備隊から自衛隊創設の大きな流れにつながったとも考えられています。
※下記の映像は5月19日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
日本という国はそう考えると可笑しな国ですね。
長年に渡り、国歌と慕われ歌って来た「君が代」も平成の世になってようやく法律で国歌として定められるなど、なにかこう。。有耶無耶な形がずっと継承されるパターンが少なく無い様に思います。
これも日本人なら分かるはずという「暗黙の了解」とか、「阿吽の呼吸」とか
日本人同士なら、ツーカーでも外国相手となると
まるで通用しないパターンですよね(^^ゞ
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かにそうですね。
ただ、こういった問題は国内のみで通用する環境ではなく、世界レベルで考えるべきかもしれません。
海上の警備機関たる「海上警備隊」が、独立回復と時を同じくして誕生すると、同年8月には保安庁が設置され、それまでの警察予備隊が保安隊に改称されたほか、海上警備隊も警備隊と改められました。
その後、昭和29(1954)年3月に日米相互防衛援助協定(=MSA協定)が結ばれると、アメリカからの兵器や農産物などの援助と引き換えに防衛力の増強が求められたことから、政府は同年7月1日に防衛庁を新設したほか、保安隊や警備隊を統合し、新たに陸上・海上・航空の3隊からなる自衛隊を発足させました。
なお、防衛庁は総理府(のち内閣府)の外局という立場でしたが、平成19(2007)年に防衛省へ移行され、内閣の統括の下に独立した行政機関である省の一つとなっています。また、平成26(2014)年7月1日に、自衛隊は発足以来60年を迎えましたが、同じ日に第二次安倍晋三(あべしんぞう)内閣によって、我が国の安全保障政策を大きく転換させる「集団的自衛権の行使容認」が閣議決定されました(詳しくは後述します)。
※下記の映像は5月19日までの掲載分をまとめたものです。





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ぴーち こんばんは!
集団的自衛権行使は良いですが、
自衛隊だけに留まらず、ついには一般国民をも
引き出される事態に陥らないとも限らないのでは
無いかと言うご意見を度々耳にしますが、
そこら辺の所の線引をしっかりと公約して
貰わないとやはり不安になりますね・・
自衛隊の発足の背景。
青田です。 黒田先生
青田です。
この自衛隊が出来た背景を知ると
本当の平和の重さがわかると思います。
。
マッカーサーは、朝鮮半島について、知らないので、38度線で、分割しようと考えていました。
しかし、防衛ラインで、39度線です。
それを知らないで、北朝鮮が韓国が侵入します。
北朝鮮が、強かったのは、毛沢東が、自分の嫌いの軍閥を派遣して、粛清に使いました。そのおかげで、毛沢東は、満州を完全に掌握。
ソ連は、最新兵器を北朝鮮に送りました。
しかし、それでも
国連軍は、世界の半分で、戦って、マッカーサーは、
朝鮮戦争で、負けそうになって、日本の軍事力を強化する目的で、自衛隊を創設させました。(マッカーサーの指揮官として無能だと思います。)
マッカーサーは
散々、占領政策で、日本を赤化させて、弱体化させとして
(一体、何がしたいのか?)
あまり、知られていませんが
朝鮮戦争当時、北九州で、空襲警報が鳴らされました。
ちなみに、この当時の社会党は、保守政党の要素があり、『天皇陛下万歳で、結党されました。』
少なくとも
こういう背景を知って『平和』とは何かを
現在の護憲派は、少しは、考えて欲しいと思います。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 集団的自衛権行使は良いですが、
> 自衛隊だけに留まらず、ついには一般国民をも
> 引き出される事態に陥らないとも限らないのでは
> 無いかと言うご意見を度々耳にしますが、
結論から先に言えば、そういうことは有り得ません。
まず、徴兵は憲法18条の「苦役」にあたり、禁止されています。
無理に徴兵しようとすれば憲法違反になります。
また、最近の戦争は人海戦術よりも高度な技能を必要としており、徴兵で無理に集めた兵隊では役に立ちません。
従って、仰るようなご意見は「悪質なデマ」と断定できるでしょう。
青田さんへ
黒田裕樹 なるほど、仰るとおりですね。
歴史を自己の都合の良いように解釈してはいけません。