現在、打ち続く天災(てんさい)あるいは人災(じんさい)によって我が国は「失われた20年」ともいわれる混迷(こんめい)を深めていますが、こうした現状を打破するためには何が求められているのでしょうか。
「愚者(ぐしゃ)は経験に学び、賢者(けんじゃ)は歴史に学ぶ」とよく言われますが、過去の歴史を見つめ直して失敗も成功も両方理解することによって、二度と同じ失敗を繰り返さないことや、あるいは過去の成功例に自分がなぞらえることはいくらでも可能なはずです。
室町幕府はある意味自己を犠牲(ぎせい)にしてまで私たちに貴重な「教訓」を残しましたが、かつての江戸幕府がそうであったように、私たちは今こそ歴史に学んで、我が国の輝(かがや)かしい未来を自分たちの手でつかみ取れるように努力すべきではないでしょうか。
(※第31回歴史講座の内容はこれで終了です。次回[9月27日]からは通常の更新[=明治時代]に戻ります)





いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。
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ぴーち おはようございます!
確かに歴史に学び、現代が抱える問題に当てはめて解決の糸口を模索していく事は大変有意義な判断だと思いますが、私の知る限りでは百発百中、その通りに操作したとしても、思うようにいかない時もあるように思います(^_^;)
ある成功例はその時代では確かにうまく行ったとしても、違う時代でそれと同じ事を行なっても、何故か報われない時もある。
きっと、その時の時代、周りの環境、その人物の人柄等々全ての条件がうまく融合して、結果、一つの成功例として仕上がったものだと思います。
ですので、ただそれそのものやり方をそっくりそのまま模倣しただけでは成功出来ないものと存じます。
歴史に学び、それを実行しようとする人物はその事を重々踏まえ、慎重な判断で行動していただきたく思います。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、歴史に学ぶといってもそのままそっくり猿真似をして良いはずがありません。
力を合わせ知恵を絞って難局に立ち向かう政治家が現れて欲しいですね。そのためにも一度は失敗し挫折を経験した実力者に我が国を託した方が良いのかもしれません。
歴史に学ぶことの難しさ。
晴雨堂ミカエル 大半の人は歴史に学ぶことの大切さは解っていると思いますが、問題はどの歴史をどう解釈しどんな形で役立てるか、人それぞれ異なります。
黒田氏の講座でときおり批判の対象にされる護憲派とて、軍部の暴走と敗戦の歴史的事件から学び教訓としているわけで、護憲派から見れば我々は歴史を曲解する頑迷な保守です。
歴史をどう把握するか、現代とどう結び付いているのか、そもそも歴史をどんな形で現代の我々の生活に活かせるのか、結論はなかなかでないでしょう。
ただ言えるのは、子供の頃からの考えですが処方箋は一つではない。歴史に限らずもっと広い世界を知れば、おのずと新たな処方箋が見つかります。
学校でのイジメが発生する原因の1つは、自宅と学校を結ぶ狭い世界しか知らないからであり、護憲派と保守派がやりがちな誤りは、自説に幻想を持ち自説の負要素から目を背け自説を万能薬と錯誤することです。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 確かに結論は難しいと思います。
ハッキリと言えるのは「長い目で見て我が国の将来に確実にプラスになること」を構築することでしょう。
重要なのはその場その場でタイミングを見極めることです。
金科玉条のごとく己が説にこだわるような人間は、時として脚光を浴びることがあっても、やがて時代に捨てられることになります。