さらに、歴史の評価というものは当時の国際世論の動向にも注目すべきであり、少なくとも現代の価値観や倫理観(りんりかん)のみで簡単に結論を下(くだ)すことはできないはずです。だとすれば、一国の総理大臣が持つ現代の歴史観を中心にまとめた談話にはどのような価値が存在するのでしょうか。
もっとも、日韓併合に関してはそれまでの歴史だけでなく、併合後に朝鮮半島自身やそこに暮(く)らした人々がどのような運命をたどっていったのかについても考察する必要があるでしょうし、私の講座でも紹介したいところですが、今回は時間がありません。
併合後の歴史についてはいずれ日を改めて紹介することにしますが、それまでの間に、日韓併合に至るまでの歴史について皆さんとともに様々な意見の交換ができればと願っております。
(※第18回歴史講座の当日の内容はこれで終了ですが、次回に補足の記事を載せます。)




いつも有難うございます。
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waravino 日韓が本当に歩み寄り理解しあおうとすれば。日本もそうですが。現在の韓国側の偏った歴史教育も問題になろうかと思います。日本でいくら叫んでも。相手が耳栓をしていては。何も広がっていかないし。進歩もありません。事実を知りながら。自己都合で歪曲することは。あってはならないことです(考え方を変えていくのは。大変なことだと思いますけれど)
waravinoさんへ
黒田裕樹 > 日韓が本当に歩み寄り理解しあおうとすれば。日本もそうですが。現在の韓国側の偏った歴史教育も問題になろうかと思います。日本でいくら叫んでも。相手が耳栓をしていては。何も広がっていかないし。進歩もありません。事実を知りながら。自己都合で歪曲することは。あってはならないことです(考え方を変えていくのは。大変なことだと思いますけれど)
私もそう思います。我が国はこちらから謝って理解を得ようとするのに対して韓国側は自分に非があっても謝らないという、基本的に文化の違いもあるにはあるんですが、ここまでくると仰るとおり、自己都合による歪曲と判断されても仕方がないような思いがしますね。
独自解釈+不干渉しかない?
オバrev 歴史的事実の評価は、その前後左右を含めて把握した上でないと難しいですね。
そういう意味では、やはり歴史教育の重要性を痛感します。
でも経済的結びつきは、そういう歴史観の思惑とは独立して発展してきてます。
国交断裂するわけにもいかないし、日・韓・中については、歴史解釈は各国に委ねるがお互いに干渉しないという取り決めを第三国主導で決めるしかないんじゃないでしょうか。
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 歴史的事実の評価は、その前後左右を含めて把握した上でないと難しいですね。
> そういう意味では、やはり歴史教育の重要性を痛感します。
だからこその歴史教育のはずなのですが…。現状はどのようなものでしょうか。
目先のみにこだわって大局を見失いたくはないものです。
> でも経済的結びつきは、そういう歴史観の思惑とは独立して発展してきてます。
> 国交断裂するわけにもいかないし、日・韓・中については、歴史解釈は各国に委ねるがお互いに干渉しないという取り決めを第三国主導で決めるしかないんじゃないでしょうか。
仰ることは、過去にはきちんと行っていましたよね。
唐が滅びてから明が興る以降の約500年間は、我が国と中国・朝鮮との間に国交は存在しませんでしたが、激しく戦った元との間にも私貿易は行なわれていましたからね。相互不干渉であれば現代でも十分に成り立つとは思うのですが、第三国を引き受ける国家が存在するかどうかにかかっていると思います。
サクラ 日韓併合が朝鮮半島に何をもたらしたかは別として、韓国・北朝鮮にとって「日本が支配した」という事実だけが許せれないんですよね。
それはやはり、全体を通して「日本人は――」という意識があるのだからだと思います。
そして今も、その意識から抜け切っているとは言えません。
しかし日本人も、国境を越えて自分達と同じ意識がある――という錯覚に陥っています。
それは恐らく併合当時の日本人だって同じだったでしょう。
そういった半島の意識を理解していれば、併合以外の道を選択する足がかりになっていたのかもしれません。
朝鮮半島が独立し、今や併合以前の流れが繰り返されようとしています。
ネット右翼や保守派の意見はどこか征韓論を連想させますし、親日派が弾圧されているのは、そのまま変わっていません。
これから先、日韓関係はどこへ向かっていくのか――。
歴史を学ぶことの重要性を、改めて意識しました。
サクラさんへ
黒田裕樹 日韓併合の頃には日鮮同祖論が正当化されて、それが併合後の朝鮮半島でも影響を与えたというのがありますからね。
日本人の認識の問題もあったかもしれませんが、それゆえに併合後の朝鮮半島の政策には大きなものがあったともいえます。このあたり(併合後の朝鮮半島)については、私の講座での以後の課題ですね。
確かに韓国の反日、我が国の嫌韓ぶりは日に日に高まりつつありますね。どちらかからではなく、日韓両国がともに過去の歴史に学ぶ姿勢が重要だと思うのですが…。
ぴーち こんばんは!
確かに、今現代だけの価値観で語ろうとするのは、安易過ぎますよね。それまでの国の歴史や、国同士の関わり合いを度外視した発言は、反感を買って当然の事だと思います。
人間、次の日から「じゃあ、今までの事は水に流して、お互い手に手を取って仲良くやりましょう」なんて、簡単に気持ちを切り替えていけるわけには行きませんよね。
ましてや、お互いの国の間に、血塗られた過去が存在するのなら、尚更ですね。
今日は、容量が重いのか、PCの調子が悪いのでこの辺で失礼します^^;
凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 国同士の感情、というより国民同士の感情というのは、血なまぐさい歴史から時間が経っていなければ、和解するには相当の月日がかかります。
だからこそ、国家同士で平和条約を結んでそれまでの過去を清算して水に流し、未来志向で良好な関係を目指そうとするのですが、最近の日韓関係は、国家同士で関係をこじらせているような、そんな気がしますね。
このままの関係が続いて、日韓関係がさらに悪化することを危惧(きぐ)しています。
黒田先生
風早 りら 現代の価値観や倫理観のみで簡単に結論を下すことはできないはずです
それが この国を代表する者に 理解出来ない
のかと 情けなくなります
民主党には がっかりで うんざりです
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 現代の価値観や倫理観のみで簡単に結論を下すことはできないはずです
> それが この国を代表する者に 理解出来ない
> のかと 情けなくなります
> 民主党には がっかりで うんざりです
りらさんのご不満、ごもっともだと思います。
歴史的経緯を理解できれば、どちらかが一方的に悪いと決めつけられるはずがないのに、なぜ急いで謝ろうとするのでしょうか。国益を損なう行為は厳に慎んでほしいですよね。