こうして朝鮮半島は日本・清国・ロシアの三ヵ国がお互いに勢力争いをする舞台と化してしまったのですが、その背景には我が国から清国、さらにはロシアへと次々と接近することで、他国からの干渉を逃(のが)れようとする朝鮮政府の姿勢もありました。この三つ巴(みつどもえ)の争いは、まずは我が国と清国との間で決着をつけることになりました。
明治27(1894)年、朝鮮の民間信仰団体である東学党(とうがくとう)の信者を中心とする農民が朝鮮半島の各地で反乱を起こしました。これを甲午農民戦争(こうごのうみんせんそう)、または東学党の乱(とうがくとうのらん)といいます。清国が朝鮮政府からの要請(ようせい)に直(ただ)ちに応じて派兵すると、天津条約に従って我が国に通知したことで、我が国もすぐに朝鮮へ派兵しました。
日清両国の兵士によって反乱は鎮圧(ちんあつ)されましたが、反乱後の朝鮮国内の内政改革の実施を巡(めぐ)って対立し、ついに両国は武力衝突してしまいました。日清戦争(にっしんせんそう)の始まりです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
うわ~!
とうとう、日清戦争の始まりですね(><)
ロシアの介入で、日露戦争の導火線にも火が!!!
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > うわ~!
> とうとう、日清戦争の始まりですね(><)
> ロシアの介入で、日露戦争の導火線にも火が!!!
そうなんですよね。
日清・日露と我が国にとって正念場が続きますが、この頃の我が国と朝鮮(=韓国)との関係がどうだったのか…。まだまだ続きます。
サクラ 中学の教師は、「朝鮮が清に出兵を要請しただけなのに、日本が介入するのはおかしい」と言ってたんですよ。
しかしその後読んだ本には、「日本は天津条約に従って出兵した」って書いてありました。
しかし天津条約とは共同作戦を行う条約でない気がするので、やっぱ日本が「この期を逃すまい」と派兵したんじゃないかな――と思ってます。
(それでも仕方ないとは思いますが)
そのへんはどうなんでしょう?
サクラさんへ
黒田裕樹 > 中学の教師は、「朝鮮が清に出兵を要請しただけなのに、日本が介入するのはおかしい」と言ってたんですよ。
> しかしその後読んだ本には、「日本は天津条約に従って出兵した」って書いてありました。
> しかし天津条約とは共同作戦を行う条約でない気がするので、やっぱ日本が「この期を逃すまい」と派兵したんじゃないかな――と思ってます。
> (それでも仕方ないとは思いますが)
> そのへんはどうなんでしょう?
天津条約は確かに出兵を通告するのが目的ですから、サクラさんの仰ることも一理ありますが、同時に「派兵後は速やかに撤収すべし」とも書いてあるんですよね。我が国としては清国がそのまま朝鮮国内に駐留する恐れがあると判断して派兵したのではないでしょうか。
いずれにせよ、日清両国にそれぞれの問題や事情があり、どちらが悪いとも言い切れないのではと私は考えます。そもそも朝鮮が自国で反乱を鎮められなかったのが派兵をもたらしたというのもありますし。
なお、日清戦争の目的について明日(11日)の更新で詳しく紹介しますので、そちらもぜひご参照下さい。
紗那 おぉ、こんな流れでロシアが介入してたんですか!
いままでは、なんとなく、で日露戦争に突入してしまう教科書さんの開設だったので、腑に落ちなかったのですけど(汗
こういう事実を知ると、見る目が変わってきますw
紗那さんへ
黒田裕樹 > おぉ、こんな流れでロシアが介入してたんですか!
> いままでは、なんとなく、で日露戦争に突入してしまう教科書さんの開設だったので、腑に落ちなかったのですけど(汗
> こういう事実を知ると、見る目が変わってきますw
そうなんですよね。ある意味では韓国自身がロシアの介入を招いてしまったと言えるのかもしれません。
ロシア自体は日清戦争までは大人しくしていたのですが、我が国の勝利後は露骨に介入していきます。当講座でも近日中に紹介しますよ。
黒田先生
風早 りら 日清戦争
今回も興味深かったです
私達は知る権利がないように
思います
教科書 新聞 等
あまりにも 知識を 私達に 与えてくれません
不可解です
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 日清戦争
> 今回も興味深かったです
> 私達は知る権利がないように
> 思います
> 教科書 新聞 等
> あまりにも 知識を 私達に 与えてくれません
> 不可解です
インターネットによって私たちは様々な情報を入手することが可能になりましたが、本当に求めている「知る権利」に関しては、確かに通常ではなかなか手に入れられない傾向があるようですね。
メディアリテラシーを実地体験で身につけるには、私たちはまだまだ準備不足のような思いがします。
こんばんは
しきしま しきしまです。
成る程、こうしてみると確かに日本の明治維新は、佐幕にしても勤王にしても大したもんですよね。
この頃の朝鮮は、近代国家を目の当たりにしたり、内乱の勃発や列強の進出など、日本の幕末に相当するようなもんですものね。
しきしまさんへ
黒田裕樹 > 成る程、こうしてみると確かに日本の明治維新は、佐幕にしても勤王にしても大したもんですよね。
> この頃の朝鮮は、近代国家を目の当たりにしたり、内乱の勃発や列強の進出など、日本の幕末に相当するようなもんですものね。
いつも有難うございます。
仰るとおり、この頃の朝鮮は我が国の幕末の情勢に近いものがありますね。両者の明暗を分けたものが何だったのかを研究するのも興味があります。
清国側の主張が「朝鮮は我が大清国に属して200年になるが、毎年我が国に朝貢(ちょうこう)している」と書かれているのに対して、日本側は「朝鮮は我が国が誘って列国に加わらせた独立国であるにもかかわらず、清国は常に朝鮮を自分の属国として内政に干渉し続けている」と書いてあるのです。
要約すれば、朝鮮を自国の属領(ぞくりょう)にしようとする清国と、独立を助けようとする日本との間で日清戦争が起きたわけですから、もしこの戦いに「義」があるとすれば、清国と我が国のどちらの方にあるといえるのでしょうか。
さて、日清戦争は結果として我が国の勝利に終わり、翌明治28(1895)年に下関条約(しものせきじょうやく)が結ばれました。この条約には様々な事項がありますが、もっとも重要なのは「清国が朝鮮を独立国として認める」ということでした。




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しきしま 「清国が朝鮮を独立国として認める」、この時、初めて朝鮮は、朝鮮王国(朝貢関係)ではなく大韓帝国(独立国)となったんですよね。
話はちょっと戻りますが、日清戦争の頃からロシアも絡んできている話だったんですね。
現在の日本も周辺国の体制やイデオロギーに関係なく、「自国の安全保障は、自国でしっかり意識し続けておかねば」と思いました。
しきしまさんへ
黒田裕樹 > 「清国が朝鮮を独立国として認める」、この時、初めて朝鮮は、朝鮮王国(朝貢関係)ではなく大韓帝国(独立国)となったんですよね。
そのとおりです。東アジアの歴史にとってもいい気な意義のある出来事でした。なぜか教科書では大きく取り上げませんが…。
> 話はちょっと戻りますが、日清戦争の頃からロシアも絡んできている話だったんですね。
> 現在の日本も周辺国の体制やイデオロギーに関係なく、「自国の安全保障は、自国でしっかり意識し続けておかねば」と思いました。
我が国と朝鮮(=大韓帝国)の近代の歩みを振り返れば、いっそうその思いを強くしますね。
内部で対立している場合ではなく、呉越同舟の精神も必要ではないかと思います。
サクラ 宣戦布告の文章が今でも残ってたんですね。
まあ、清国だって、残り少ない属国を手放したくなかったんでしょうが。
しかし朝鮮へロシアの魔の手が伸びてるなんて、考えもしなかったでしょうね。
サクラさんへ
黒田裕樹 > 宣戦布告の文章が今でも残ってたんですね。
> まあ、清国だって、残り少ない属国を手放したくなかったんでしょうが。
> しかし朝鮮へロシアの魔の手が伸びてるなんて、考えもしなかったでしょうね。
この頃になると史料は豊富にありますからね(捏造もあるから要注意ですが)。
清国の考えはサクラさんの仰るとおりでしょう。ロシアに関しては、言ってみれば朝鮮自らが招いた結果でもありますからね(露朝密約事件)。この後のロシアの動きに注目です。
とさを いつもお世話になっております
日本の将来のためにがんばってください
事後承諾ながらリンクいたしましたので
よろしくお願いいたします
黒田先生
風早 りら 朝鮮を自国の属領にしようとする清国
独立を助けようとする日本
日清戦争が起きた
韓国 中国 特に 北朝鮮
それを認めていませんよね
我が国も真実を どこまで伝えているのでしょう
不満がつのります
ぴーち こんばんは!
自分の領土にしたいが為に虎視眈々と狙っている国と独立の為に手助けしようとする国の考え方の違いは、結果的に雲泥の差が生じることになるんでしょうけれど、やはり、その国にとっては属国になって依存するよりも、独立する道を切り開いていくほうが、幸せでしょうね。
応援凸
とさをさんへ
黒田裕樹 > いつもお世話になっております
> 日本の将来のためにがんばってください
> 事後承諾ながらリンクいたしましたので
> よろしくお願いいたします
こちらこそいつもお世話になっております。有難いお言葉、励みにさせていただきます。
リンクの件、非常に光栄です。こちらからも相互リンクさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 朝鮮を自国の属領にしようとする清国
> 独立を助けようとする日本
> 日清戦争が起きた
> 韓国 中国 特に 北朝鮮
> それを認めていませんよね
> 我が国も真実を どこまで伝えているのでしょう
> 不満がつのります
第二次大戦後の世界の体制が、敗戦国日本に対して厳しくなっていることがその一因かもしれません。
ただ、国家というものは、国民のためにも自らの過ちをそう認めたがらないものです。
ある意味では謝罪を強要され続けている我が国の姿勢が真実を遠ざけているのかもしれません。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 自分の領土にしたいが為に虎視眈々と狙っている国と独立の為に手助けしようとする国の考え方の違いは、結果的に雲泥の差が生じることになるんでしょうけれど、やはり、その国にとっては属国になって依存するよりも、独立する道を切り開いていくほうが、幸せでしょうね。
属国になるということは、宗主国のいうことには必ず従わなければならないということ。
その中には国益に反することや、国民の生命を脅かすこともあることでしょう。
前回の講座における今川家と松平家の関係がその例になりますね。
だとすれば、やはり独立国の方が幸せだといえるのではないでしょうか。
朝鮮はやがて1897(明治30)年に大韓帝国と国名を改め、国王の高宗が初代皇帝となりました。それまでの宗主国であった中国しか使えなかった「皇帝」の称号を初めて使用できるようになった歴史的な意義は、東アジアにおいて極(きわ)めて大きいものであったといえるでしょう。
しかし、朝鮮改め韓国にとっては、独立を脅(おびや)かす別の大きな問題がありました。清国が手を引いた代わりに、大国ロシアが朝鮮半島に触手(しょくしゅ)を伸ばしてきたのです。そのきっかけは、我が国がロシアから受けた「屈辱」(くつじょく)にありました。
下関条約によって、朝鮮半島の北西に位置する遼東半島(りょうとうはんとう)を我が国が領有することが認められたのですが、これは東アジアに領土的野心を持っていたロシアにとっては非常に困る問題でした。それを見越(みこ)した清国の李鴻章は、ロシアに働きかけて遼東半島を清国へ取り戻そうと考えたのです。




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智里 皇帝の称号を使えるようになったのは、かなり大きなことですよね。
本当の独立国家になったことを意味しますからね。
そうなると・・・清国は面白くないですよね~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
それでロシアとの関係が出てくるんですね。
日清戦争、本当に日本が勝利して良かった戦いだったんでしょうか?
智里さんへ
黒田裕樹 > 皇帝の称号を使えるようになったのは、かなり大きなことですよね。
> 本当の独立国家になったことを意味しますからね。
> そうなると・・・清国は面白くないですよね~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
> それでロシアとの関係が出てくるんですね。
> 日清戦争、本当に日本が勝利して良かった戦いだったんでしょうか?
日清戦争で我が国が負けていれば、朝鮮半島の独立はさらに遠のいたことでしょう。
その意味でも勝って良かったはずなのですが、朝鮮半島に領土的野心を持っていたのは清国だけではなかったということなんですよね。
そう考えれば、日清・日露の両戦争は避けられない運命だったのかもしれません。
サクラ 朝鮮半島は、ここでようやく冊封体制から逃れることができたんですね。
しかしそれでも中身は変わらなかったと思いますが。
王を皇帝という称号にしただけですし。
外では大きく変わっているように見えても、中身が変わらない限り、どこかの国へ依存する事はやめられなかったのでしょうね。
それでいて、今になってそれを後悔する。
ちょっと前まで、天皇の呼び名は일완(イルヮン;日王)が主流でしたし。
まあ、今は천황(チョンフヮン;天皇)を使いはじめてますが。
サクラさんへ
黒田裕樹 > 朝鮮半島は、ここでようやく冊封体制から逃れることができたんですね。
> しかしそれでも中身は変わらなかったと思いますが。
> 王を皇帝という称号にしただけですし。
> 外では大きく変わっているように見えても、中身が変わらない限り、どこかの国へ依存する事はやめられなかったのでしょうね。
> それでいて、今になってそれを後悔する。
外見が大きく変わることが、中身も変える大きな機会だったと思うんですが、現実にはうまくいかなかったことでしょうか…。
> ちょっと前まで、天皇の呼び名は일완(イルヮン;日王)が主流でしたし。
> まあ、今は천황(チョンフヮン;天皇)を使いはじめてますが。
「日王」は冊封体制をイメージしますから、正直言って失礼な言葉だと思いますね。
ぴーち こんばんは!
ロシアと言う国は
あれだけの領土を持ちながら、それでも
領土への野心が尽きないのですね。
最終目的は、地球全土を自分の国の領土に
という事なんでしょうけれど^^;
(北方領土も暗礁に乗り上げたまま)
しかし、こうして考えると、人間というのは
何処まで貪欲で、何処まで愚かな生き物なのかと
つくづく感じます。
徒然草で兼好法師が、俗世間を離れて隠居している者に対して柵を設けて、蜜柑の木を守っている様子を嘆いている場面を思い出しました^^;
(ちょっとニュアンスは違いますがw)
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > ロシアと言う国は
> あれだけの領土を持ちながら、それでも
> 領土への野心が尽きないのですね。
> 最終目的は、地球全土を自分の国の領土に
> という事なんでしょうけれど^^;
> (北方領土も暗礁に乗り上げたまま)
この当時のロシアは東アジアに対する領土的野心を持っていましたが、その主な目的は冬でも海が凍らない港、いわゆる不凍港を欲しがっていたんですよね。
ちょうど北海道や朝鮮半島あたりが不凍港かそうでないかの境界だったので、これほどまでに執念を燃やしていたんです。
> しかし、こうして考えると、人間というのは
> 何処まで貪欲で、何処まで愚かな生き物なのかと
> つくづく感じます。
> 徒然草で兼好法師が、俗世間を離れて隠居している者に対して柵を設けて、蜜柑の木を守っている様子を嘆いている場面を思い出しました^^;
> (ちょっとニュアンスは違いますがw)
確かに人間の欲望には底がありませんからね。
俗世間から離れて生きる…まだまだ私には難しそうです(^^ゞ
紗那 自分では勝てないと察した清は、ロシアに助けを求めるわけですね。なんかずるがしこいというかなんというか……
しかし、このことは、日本が怒るのも無理ない話ですよね^^;
紗那さんへ
黒田裕樹 > 自分では勝てないと察した清は、ロシアに助けを求めるわけですね。なんかずるがしこいというかなんというか……
> しかし、このことは、日本が怒るのも無理ない話ですよね^^;
そのとおりです。戦争の敗北の屈辱を他国の力を借りて晴らす…。巻き込まれた我が国はいい迷惑ですよね。
もっとも、この後の清国は領土のあちこちを事実上欧米諸国に奪われるという自爆を見せてくれるわけなんですが(^^ゞ
こんばんは
しきしま 中国に「国王」に封じられる筋合いは無いけれど、「皇帝」を名乗るのはさすがにしんどいので「天皇」にしましょう。
これが「天皇」の称号の由来と思っています。
中国と海を隔ている事と、朝鮮半島が緩衝地帯として存在した事で可能となった事だとは思いますが、1000年以上昔の事ですね。
それが幕末の激動の時代に、「尊王」という形で国内統一の原動力となり、日本の危機を乗り越える力の一つになったのは、人知を超えた歴史の面白い所だと思います。
しきしまさんへ
黒田裕樹 > 中国に「国王」に封じられる筋合いは無いけれど、「皇帝」を名乗るのはさすがにしんどいので「天皇」にしましょう。
> これが「天皇」の称号の由来と思っています。
> 中国と海を隔ている事と、朝鮮半島が緩衝地帯として存在した事で可能となった事だとは思いますが、1000年以上昔の事ですね。
「天皇」を名乗ったのは聖徳太子による遣隋使の頃か、あるいは天武天皇の頃かといわれていますね。1000年をはるかに超える昔から名乗っているわけですから、歴史の深さを感じさせます。
> それが幕末の激動の時代に、「尊王」という形で国内統一の原動力となり、日本の危機を乗り越える力の一つになったのは、人知を超えた歴史の面白い所だと思います。
本当にそうですよね。朱子学による副産物もありましたが、日本人が危急存亡のときにはやはり皇室の御威光を頼りにする一つの例ではないかとも考えられると思います。
ロシアからの理不尽(りふじん)な要求に対して我が国は激怒(げきど)しましたが、巨大な三国に対抗するだけの軍事力を持っているはずがありません。我が国はやむなく要求を受け入れたのですが、朝鮮政府には我が国の低姿勢が「弱腰」に見えたことで、以後は我が国よりも力があると思えたロシアへと接近していったのでした。
このような「自分よりも大きくて強い国に自国を委(ゆだ)ねる」という事大主義(じだいしゅぎ)が、朝鮮政府内のいわゆる親露派(しんろは)の動きを強めることになり、その最たる存在が朝鮮王妃の閔妃(びんぴ、または「ミンビ」、韓国では明成皇后(めいせいこうごう、または「ミョンソンファンフ」)でした。
閔妃によって朝鮮が親露政権となり、ロシアが朝鮮に対して影響力を強めれば、日清戦争以前の清国の立場がそっくりそのままロシアに移動しただけとなってしまい、これでは我が国が何のために大勢の犠牲者(ぎせいしゃ)を出して日清戦争を戦ったのか分からなくなってしまいます。
これらの動きに焦りを感じた日本公使の三浦梧楼(みうらごろう)は、現地の朝鮮人と共謀(きょうぼう)して閔妃を暗殺してしまいました。これを乙未事変(いつびじへん)といいます。




いつも有難うございます。
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サクラ 半島の人々は、新しい時代に対する思考の切り替えが中々できなかったんですね。
『親日派のための弁明』(金完燮)には、革命家である朴泳孝が、日本人の手を借りてミンビを暗殺したとしか書いてなかったのですが――片方が利用していたとかでなく、完璧な共謀といったところでしょうか。
韓国ではこの問題をめぐって激しい反日感情が爆発してますね。
もっとも、日本のネット右翼だって完璧に朝鮮人の犯行としか思ってませんが。
サクラさんへ
黒田裕樹 > 半島の人々は、新しい時代に対する思考の切り替えが中々できなかったんですね。
そうですね。自国の独立からさらに前進がなかなかできなかったゆえの迷走といえるかもしれません。
> 『親日派のための弁明』(金完燮)には、革命家である朴泳孝が、日本人の手を借りてミンビを暗殺したとしか書いてなかったのですが――片方が利用していたとかでなく、完璧な共謀といったところでしょうか。
> 韓国ではこの問題をめぐって激しい反日感情が爆発してますね。
> もっとも、日本のネット右翼だって完璧に朝鮮人の犯行としか思ってませんが。
親露政権を目指す閔妃の存在が頭痛の種だった我が国と、閔妃の専横を憎んだ朝鮮のそれぞれの一部の動きが一致しての暗殺ではないかと思われます。
乙未事変そのものの見解については、次回(14日)の更新で明らかにします。
ぴーち こんばんは!
そうですか!
ロシアがドイツとフランスを誘って
日本に対して干渉したので、「三国干渉」と言うのですね。←(そこから?)三国干渉というのを習ったのは覚えているのですが、どの国が、何のために干渉したのかという事実を曖昧にしていました^^;ありがとうございますm(__)m
そういう初歩的な事柄もしっかりと解説して
いただけて、本当にありがたいです^^
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > そうですか!
> ロシアがドイツとフランスを誘って
> 日本に対して干渉したので、「三国干渉」と言うのですね。←(そこから?)三国干渉というのを習ったのは覚えているのですが、どの国が、何のために干渉したのかという事実を曖昧にしていました^^;ありがとうございますm(__)m
> そういう初歩的な事柄もしっかりと解説して
> いただけて、本当にありがたいです^^
「三国干渉」自体は有名ですが、確かに言葉が独り歩きしているというイメージがありますよね。
やはり基本が大事ということでしょうか(^^♪
乙未事変が大きな問題にならなかった背景には、朝鮮半島内では壬午事変や甲申事変によって、それまでに多数の日本の民間人が殺害されていたこともありますし、また、事変後に朝鮮国王の高宗がロシア大使館に移った際にも多数の日本人が巻(ま)き添(ぞ)えとなっています。
要するに、当時の世界各国から我が国と朝鮮が「お互い様」と思われていたからだともいえます。乙未事変における我が国の大失態は肝(きも)に銘(めい)じておくべき事件ではありますが、同時に当時の国際情勢も視野に入れたうえで考えなければいけない問題であるといえるでしょう。
いずれにせよ、閔妃暗殺以後の朝鮮改め韓国は親露政権となり、ロシアは朝鮮半島を足掛かりとしてしきりに我が国に圧力をかけるようになりました。韓国ばかりでなく、我が国の命運も風前の灯となった現状では、我が国の取るべき道は一つしかなかったのです。




いつも有難うございます。
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サクラ どんなに重大な事件でも話題にならなかったらそれまでですよね。
逆に、どんな小さな事件だってプロパガンダとして大いに利用できる場合だってあるわけですが。
何れにしろ、あの時は日本が上手く乙未事変を収束させ、今になって韓国が騒ぎ始めているといったところでしょうか。
日本にも非があったにしろ、あの時の責任機関は今や影も形もありませんのにね。
サクラさんへ
黒田裕樹 > どんなに重大な事件でも話題にならなかったらそれまでですよね。
> 逆に、どんな小さな事件だってプロパガンダとして大いに利用できる場合だってあるわけですが。
> 何れにしろ、あの時は日本が上手く乙未事変を収束させ、今になって韓国が騒ぎ始めているといったところでしょうか。
> 日本にも非があったにしろ、あの時の責任機関は今や影も形もありませんのにね。
許されざる事態が起きても、事後処理がしっかりしていれば世間は騒ぎません。
しかし、時が経って蒸し返されると話が厄介なことがありますね。
過ぎたことは水に流して先を見据える国民性と、過去の悪行(?)をいつまでも引きずる国民性。
しかしながら、仰るとおり当時の関係者や期間はこの世に存在しませんから、弁解の機会も与えられない。
難しい問題ですね。
黒田裕樹さん
風早 りら このように 今現在
微妙な問題で 中々真実は見えません
黒田裕樹さんが こうして
詳しく説明して下さり
有り難く思ってます
明日が楽しみです
風早りらさんへ
黒田裕樹 > このように 今現在
> 微妙な問題で 中々真実は見えません
> 黒田裕樹さんが こうして
> 詳しく説明して下さり
> 有り難く思ってます
> 明日が楽しみです
お言葉有難うございます。
微妙な問題であるからこそ、イデオロギーにこだわらない真実を追求することが重要ではないかと思っております。
明日以降もよろしくお願いします。
ぴーち こんばんは!
確かに「朝鮮」と「日本」のこうした行為は
この場合は、お互い様に見えますね。
けれど、大きな戦争の大元の引き金になる要因って、こうした些細な出来事(実際的にはたった一人の命も尊いものですが)が、発端になるという事例、結構あったのではないかと思いますが、いかがなものでしょうか。
話は変わりますが、
今回も中国船が日本の領海内で漁船を
航行していて、衝突事件を起した問題も
中国側は、中国人の船長の身柄を拘束した事で、日本側に
抗議をして来た様ですが、自国の悪いのを
棚に上げて、遺憾の意どころではないように思いました。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 確かに「朝鮮」と「日本」のこうした行為は
> この場合は、お互い様に見えますね。
> けれど、大きな戦争の大元の引き金になる要因って、こうした些細な出来事(実際的にはたった一人の命も尊いものですが)が、発端になるという事例、結構あったのではないかと思いますが、いかがなものでしょうか。
確かにそういう面はありますね。日清戦争の引き金になったのも、朝鮮国内での甲午農民戦争でしたし。第一次世界大戦も皇太子の暗殺がきっかけでしたね。
> 話は変わりますが、
> 今回も中国船が日本の領海内で漁船を
> 航行していて、衝突事件を起した問題も
> 中国側は、中国人の船長の身柄を拘束した事で、日本側に
> 抗議をして来た様ですが、自国の悪いのを
> 棚に上げて、遺憾の意どころではないように思いました。
全くもってそのとおりです。
対中外交になると我が国の政府は腰が引けているような気がするのは私だけでしょうか。
紗那 確かに現代で起これば、間違いなく責任失墜な事件ですものね……w
時代背景によって、大きく捉えられる事件というのは変わってくるわけですか。
てことは、今小さく取り上げられてることが、100年後とかには教科書に乗ったりするかもですね。なんかわくわくしますw
紗那さんへ
黒田裕樹 > 確かに現代で起これば、間違いなく責任失墜な事件ですものね……w
> 時代背景によって、大きく捉えられる事件というのは変わってくるわけですか。
> てことは、今小さく取り上げられてることが、100年後とかには教科書に乗ったりするかもですね。なんかわくわくしますw
そのとおりですね。
特に今の我が国は激動の時期にあるともいえますので、紗那さんの生きてきた時代の様々な出来事が、ひょっとしたらその後の歴史を大きく動かすことになるかもしれませんよ(^^♪