テレビ時代劇としては、昭和45(1970)年に放送が始まった中村梅之助(なかむらうめのすけ)主演の「遠山の金さん捕物帳(とりものちょう)」が人気となり、その後杉良太郎(すぎりょうたろう)が昭和50(1975)年から「遠山の金さん」を演じたことで、金さんの人気はピークに達しました。
その後も、第8代将軍の徳川吉宗(とくがわよしむね)をモデルにした「暴れん坊将軍」(あばれんぼうしょうぐん)で有名な松平健(まつだいらけん)など、数多くの名優が金さんを演じています。
さて、そんな「遠山の金さん」ですが、最近の学生を中心とする若い世代はテレビ時代劇での金さんを見たことがない人が多いと思いますので、その大まかな筋書(すじが)きを、講座の中で紹介したいと思います。




いつも有難うございます。
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紗那 「はい、僕も金さん見たことないです!」って挙手しようと思ってました笑
紗那さんへ
黒田裕樹 > 「はい、僕も金さん見たことないです!」って挙手しようと思ってました笑
やっぱりそうですか(爆)。
「実演」を決断して大正解ですね。明日(30日)以降をお楽しみに!(^o^)丿
.黒田先生
りら 先生の講演画像
拝見しました
語り方がはっきりしていて
分かりやすいです
親しみがもてます
FCブログの日本歴史の黒田先生
これからも期待しています
りらさんへ
黒田裕樹 > 先生の講演画像
> 拝見しました
> 語り方がはっきりしていて
> 分かりやすいです
> 親しみがもてます
> FCブログの日本歴史の黒田先生
> これからも期待しています
りらさんこそ、いつも励ましのお言葉有難うございます。
講座は皆様にお聞きいただいてこそ成立するもの。
自己満足で終わることなく、これからも頑張ります。
.
こみー 久しぶりです(^^;)
考査も終わり、ちょこちょこまた見させて頂きます(^^)/
金さん・・・聞いたことはあるけど
そこまで知らない、というか全く
知りませんでした<(_ _)>
そういえば前の記事見ましたよ(^^)/
すごいですね☆
なんか一閲覧者として誇りです←え
これからも頑張って下さい!
.
ぴーち こんばんは!
流し目がお得意の杉良太郎の金さんは、個人的にファンでしたw
あれ?おかしいなぁ。。
私、まだ20代なのに??(爆)
応援凸
こみーさんへ
黒田裕樹 > 久しぶりです(^^;)
> 考査も終わり、ちょこちょこまた見させて頂きます(^^)/
そういえばそんな時期ですね。
いかがでしたか(笑)?
> 金さん・・・聞いたことはあるけど
> そこまで知らない、というか全く
> 知りませんでした<(_ _)>
やっぱりご存じないですか(´・ω・`)
実演して正解でした(爆)。
> そういえば前の記事見ましたよ(^^)/
> すごいですね☆
> なんか一閲覧者として誇りです←え
> これからも頑張って下さい!
いえいえ、こみーさんのようにいつもご覧下さる皆様の支えあってこそですからね。
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 流し目がお得意の杉良太郎の金さんは、個人的にファンでしたw
> あれ?おかしいなぁ。。
> 私、まだ20代なのに??(爆)
そういえばどうして私も知っているんだろう(笑)?
智里 黒田裕樹さん>>
やっぱ自分も杉様の金さんが印象強いですね!
子供ながらに、あの桜吹雪を真似したもんですよ。
そう言えば最近、遠山の金さんって放送してないですよね。
懐かしいあの頃を思い出しながら、講座を楽しみたいです♪
智里さんへ
黒田裕樹 > やっぱ自分も杉様の金さんが印象強いですね!
> 子供ながらに、あの桜吹雪を真似したもんですよ。
金さんは杉様が一番人気ですね(^^♪
数年前にCSで放送された際にはすべて録画してしまいました(爆)。
> そう言えば最近、遠山の金さんって放送してないですよね。
> 懐かしいあの頃を思い出しながら、講座を楽しみたいです♪
地上波では再放送も含めて、金さんシリーズはなかなか放送しませんよねぇ。
こんなご時世だからこそ、金さんの活躍に溜飲を下げたいものです。
普段は気楽な遊び人として周囲からも親しまれていますが、いざ人殺しなどの大きな事件が起こると、被害者やその身辺(しんぺん)の人々(女性であることが多いです)に巧(たく)みに取り入って、事件の全容を次第につかんでいきます。そして、ついに姿を現した悪家老や悪徳商人、あるいは盗賊(とうぞく)などの悪人どもが被害者を殺害しようとする一歩手前で、着流し姿の金さんが颯爽(さっそう)と現れます。
「お前たちの悪行(あくぎょう)の数々、この金さんがすべて見せてもらったぜ!」
金さんがそう叫(さけ)ぶと同時に片肌(かたはだ)を脱ぐと、そこには見事な桜吹雪の刺青が彫(ほ)られています。そして「この金さんの桜吹雪、散らせるものなら散らしてみやがれ!」と金さんが啖呵(たんか)を切ると、襲(おそ)い掛(か)かる悪人から刀を奪(うば)い、峰(みね)を返して(刃=やいばを逆に向けて)バッタバッタと悪人どもを痛めつけます。
ちなみにこの場合、刀の峰を返しているので悪人は斬られることはありません。これを「峰打(みねう)ち」といいますが、刃と反対側の鉄の棒状(ぼうじょう)のようなもので殴(なぐ)られるわけですから、相当痛いはずです(笑)。




いつも有難うございます。
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紗那 へぇ、この桜吹雪がryのくだりは大丈夫です、なんか知ってました笑
確かによく考えて見れば、みねうちって別の意味で大変だ!
むしろ殺して欲しいですね、死なぬよう生きぬよう、みたいな(違
紗那さんへ
黒田裕樹 > へぇ、この桜吹雪がryのくだりは大丈夫です、なんか知ってました笑
有名な台詞ですからね(^^♪
この後の展開はいかがでしょうか?
> 確かによく考えて見れば、みねうちって別の意味で大変だ!
> むしろ殺して欲しいですね、死なぬよう生きぬよう、みたいな(違
本気で叩けば、あばら骨の一本や二本は簡単に折れる、と聞いたことがあります。
どちらにしても痛いのは勘弁ですね…(´・ω・`)
.
ぴーち こんばんは!
いやぁ~♪
金さんの名調子を黒田節で
今回拝聴出来るとは思いませんでした~♪
カッコよく決まってますねェ~☆☆
峰打ちは、切り付けている訳ではないのに、どうして悪人が倒れて動けなくなるのかと、不思議に思っていましたが、実際問題、相当のダメージを受けているんですねェ(^^A
人間の急所も、しっかり心得ていたのでしょうね!
それでは、応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > いやぁ~♪
> 金さんの名調子を黒田節で
> 今回拝聴出来るとは思いませんでした~♪
> カッコよく決まってますねェ~☆☆
有難うございます(^^♪
実は本人、結構楽しんでいたりして…(^^ゞ
> 峰打ちは、切り付けている訳ではないのに、どうして悪人が倒れて動けなくなるのかと、不思議に思っていましたが、実際問題、相当のダメージを受けているんですねェ(^^A
> 人間の急所も、しっかり心得ていたのでしょうね!
木刀で叩かれても相当痛いですから、鉄の塊ならなおさらですからね…。
「安心せぃ、峰打ちぢゃ」と言われても、実際には生命に関わる大怪我だったのではないでしょうか。
アクア 世の中
峰打ちくらいが丁度いいですよね。
意味深ですいません、
アクアさんへ
黒田裕樹 > 世の中
> 峰打ちくらいが丁度いいですよね。
> 意味深ですいません、
いえいえ、仰る意味は私も良く分かるつもりですよ。
下手にばっさり斬るよりは…。
智里 懐かしい~(≧∀≦*)
桜吹雪のくだりは、学校でやってましたよ!
何かある度に『え~い!この桜吹雪が目に入らないかっ!』てね(*´艸`)
よく考えたら、峯打ちって凄いですよね。
あの重い刀を逆にして、気絶させるくらいの勢いで殴る。
これが出来る人がいたら、超人的能力かも・・・。
智里さんへ
黒田裕樹 > 懐かしい~(≧∀≦*)
> 桜吹雪のくだりは、学校でやってましたよ!
> 何かある度に『え~い!この桜吹雪が目に入らないかっ!』てね(*´艸`)
私もやりましたよ(^o^)丿
幼稚園児の頃の夏祭りで浴衣姿になると、決まって片肌を脱いでましたっけ(爆)。
> よく考えたら、峯打ちって凄いですよね。
> あの重い刀を逆にして、気絶させるくらいの勢いで殴る。
> これが出来る人がいたら、超人的能力かも・・・。
持ったことはないですが、本物の刀は相当重たいらしいですね。
昔の武士の鍛錬は物凄いと思います。
ここで舞台は変わって北町のお白州(しらす)となります。ちなみにお白州とは、今でいう裁判所の公判室(こうはんしつ)のことです。
正装(せいそう)で威厳(いげん)を正した北町奉行・遠山左衛門尉の目の前で、悪人どもは平然とシラを切ります。たまりかねた被害者が「金さんという人がすべてを知っています!」と訴えますが、悪人どもは「金さん?誰だそれは?」「聞いたこともねぇなぁ~」「本当にいるのなら、ここに連れて来いよ」と次々にはやしたてます。
言葉に詰(つ)まった被害者がうつむくと、悪人どもはますます調子づき、被害者のみならず奉行の遠山にまで毒づき始めました。このままではお白州が成り立たなくなってしまう―その時!
それまで悪人どもの饒舌(じょうぜつ、やたらにしゃべること)を黙(だま)って聞いていた遠山が「やかましいやい!」と急に大声で怒鳴りました。何が起きたのかといぶかしげに見守る悪人どもを前に、遠山はさらに続けます。




いつも有難うございます。
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智里 いよいよ、クライマックス!
時間的には水戸黄門の印籠と同じくらいですよね(*≧艸≦)
テレビでは毎回、悪人の度肝を抜かす顔を見て楽しんでました。
来週くらいから、度肝を抜かすような話が出てくるのかな?
楽しみ~♪
黒田先生
りら ちなみにお白州は
裁判所の公判室
あたりまえのようでいて
今まで気づきませんでした
いつもなにげない事に気付けない
でいる 私に気付かせて下さる
先生を尊敬しています
中村梅之助
オバrev いいですね~♪
私の好きな金さんは、何と言っても中村梅之助です。響き渡る声、間の取り方、遊び人金さんと北町奉行遠山遠山左衛門尉の落差、見得の切り方と、あれほどはまった金さんはありませんでした。
例の場面!では毎回拍手(^-^)//""パチパチ
シラを切る悪人に対して
「おぅおぅおぅ、いつまでシラ切ってんじゃねぇよ、その金さんの背中にあったってのはこれかい!」・・・って全て書いてしまうと営業妨害になりますのでこの辺で(;^ω^)
智里さんへ
黒田裕樹 > いよいよ、クライマックス!
> 時間的には水戸黄門の印籠と同じくらいですよね(*≧艸≦)
> テレビでは毎回、悪人の度肝を抜かす顔を見て楽しんでました。
確かにあの表情は傑作ですよね(爆)。
悪人の芸達者ぶりは素晴らしいです。
> 来週くらいから、度肝を抜かすような話が出てくるのかな?
> 楽しみ~♪
明日(2日)にはすべてが終わりますよ。
お楽しみに!
りらさんへ
黒田裕樹 > ちなみにお白州は
> 裁判所の公判室
> あたりまえのようでいて
> 今まで気づきませんでした
> いつもなにげない事に気付けない
> でいる 私に気付かせて下さる
> 先生を尊敬しています
今日もお言葉有難うございます。
単なる事実の羅列ではなく、ほんの少しでも皆さんのお役に立てるように心掛けております。
オバrevさんへ
黒田裕樹 > いいですね~♪
> 私の好きな金さんは、何と言っても中村梅之助です。響き渡る声、間の取り方、遊び人金さんと北町奉行遠山遠山左衛門尉の落差、見得の切り方と、あれほどはまった金さんはありませんでした。
実は私もそうなんですよ。
再放送しか見たことはありませんが、いつも楽しみに待っていました。
CSで見つけたときは嬉しかったなぁ~(^^♪
> 例の場面!では毎回拍手(^-^)//""パチパチ
> シラを切る悪人に対して
> 「おぅおぅおぅ、いつまでシラ切ってんじゃねぇよ、その金さんの背中にあったってのはこれかい!」・・・って全て書いてしまうと営業妨害になりますのでこの辺で(;^ω^)
お気遣い有難うございます。
それにしてもこんな痛快な名場面、今時の若い人々にこそ見てもらいたいですね。
.
ぴーち こんばんは!
いよいよクライマックスですね!
今回のこの場面は「教壇」ではなくて是非とも「寄席」で聞いてみたい気がしますねェ~^^
明日は、いよいよ黒田金さんの
「流し目」を見る事が出来るんでしょうか^^
また、お邪魔します!
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > いよいよクライマックスですね!
> 今回のこの場面は「教壇」ではなくて是非とも「寄席」で聞いてみたい気がしますねェ~^^
確かに寄席の方が似合うかもしれません。
講師というよりも、完全に「時代劇好きの男」と化していますから(爆)。
> 明日は、いよいよ黒田金さんの
> 「流し目」を見る事が出来るんでしょうか^^
さぁ~、どうでしょうか?(^^ゞ
遠山が啖呵を切って片肌を脱ぐと、そこには目にも鮮(あざ)やかな桜吹雪の刺青が!
「お前たち、これでもまだシラを切ろうってのかい!」。
「あの時の金さんだ!」嬉しそうに叫ぶ被害者。まさか、という思いで呆気(あっけ)にとられる悪人ども。やがて衣服を整えた金さん、いや奉行の遠山が悪人どもに死罪などの厳しい裁(さば)きを言い渡すと、大抵(たいてい)の悪人どもはがっくりとうなだれますが、中には破れかぶれで遠山に襲いかかる者もいます。
しかし、遠山にあっさりと一蹴(いっしゅう)されてしまい、逆上してわめき散らしながら追い出されるという惨(みじ)めな最期を迎える悪人ども。すべてが終わった後、遠山は被害者にねぎらいの言葉をかけると、立ち上がって決め台詞(ぜりふ)を言います。
「これにて一件落着!」
以上が「遠山の金さん」の大まかなストーリーですが、まさに勧善懲悪(かんぜんちょうあく)を地で行く痛快(つうかい)なドラマであるといえますね。しかし、史実の金さん、いや遠山景元は本当にこんなお裁きを行っていたのでしょうか。もちろん答は「No」です。




いつも有難うございます。
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オバrev な、なんと、あのTVで見ていた金さんと現実は違うんですか(!o!)オオ!
ショックです。続きが怖い(>_<)
オバrevさんへ
黒田裕樹 > な、なんと、あのTVで見ていた金さんと現実は違うんですか(!o!)オオ!
> ショックです。続きが怖い(>_<)
あのようなお裁きは現実にはありえないんですよ。
ただし、あのような伝説が誕生するにはそれなりのワケがありまして…。
続きを怖がらずにお楽しみ下さい(^^♪
.
紗那 あぁ、「これにて一件落着」も知ってましたw
でも、やっぱり史実ではあり得ないことなんですねー。
三方一両損の大岡越前守の話も、フィクションだと聞いたことがありますし。。
紗那さんへ
黒田裕樹 > あぁ、「これにて一件落着」も知ってましたw
これも有名ですからね(^^♪
講座で実演してみたんですが、やっぱり気持ちが良いですね~(^_^)v
> でも、やっぱり史実ではあり得ないことなんですねー。
> 三方一両損の大岡越前守の話も、フィクションだと聞いたことがありますし。。
確かに有り得ません。次回(3日)にその理由を書きますが、その一方で伝説が広まるのはそれなりの理由があるんですよ。
.
ぴーち こんばんは!
う~ん。黒田金さんの流し目は残念でしたがw
啖呵は、かなりの年季が入っていらっしゃいませんか?(笑)
黒田節に掛かれば、悪人達もたじろいてしまいそうですね^^
実際の金さんは、やはり「刺青」が
あったと伺った事がありますが、どうなんでしょうか・・
それにしても、昔の判決の内容は
サラッと聞いている分には良いですが、よく考えると
「市中引き回しの上、貼り付け、獄門・」(漢字間違えていたら、ゴメンなさい)
とは、厳しい沙汰ですね(><)
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > う~ん。黒田金さんの流し目は残念でしたがw
> 啖呵は、かなりの年季が入っていらっしゃいませんか?(笑)
> 黒田節に掛かれば、悪人達もたじろいてしまいそうですね^^
まぁ私は流し目で勝負するタイプではありませんので(^^ゞ
啖呵を切るあたりは、今見れば完全にノリノリですね(爆)。
> 実際の金さんは、やはり「刺青」が
> あったと伺った事がありますが、どうなんでしょうか・・
そのあたりについては、近いうちに講座の中でお知らせしますよ(^_^)v
> それにしても、昔の判決の内容は
> サラッと聞いている分には良いですが、よく考えると
> 「市中引き回しの上、貼り付け、獄門・」(漢字間違えていたら、ゴメンなさい)
> とは、厳しい沙汰ですね(><)
「はりつけ」は「磔」と書くんですよ。
確かに厳しいですよね(´・ω・`)
.
ぴーち こんばんは!
漢字、確かに
「糊」で何処かに「貼り付け」る
訳じゃ~ないですもんね笑
派手な間違いで、失礼しました~^;
流し目で勝負しない。
確かに、黒田さん、そのままで
十分、勝負出来ますもんね~^^
それでは、応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 漢字、確かに
> 「糊」で何処かに「貼り付け」る
> 訳じゃ~ないですもんね笑
> 派手な間違いで、失礼しました~^;
いえいえ、磔柱(はりつけばしら)にくくりつけられるというイメージだと勘違いしやすいですからね。
現行法でも磔はありませんし(あったら怖い)。
> 流し目で勝負しない。
> 確かに、黒田さん、そのままで
> 十分、勝負出来ますもんね~^^
私は役者ではありませんので(笑)。
教師が生徒に流し目というのも…(爆)。
さらに、町奉行が事件の当事者として判決を下(くだ)すということ自体が、本来は有り得ないのです。お白州で裁きを言い渡すということは、今でいう裁判官による判決の申し渡しにあたりますが、現代の法律では、刑事裁判で裁判官に予断(よだん、結果を前もって判断すること)を与えないために起訴状(きそじょう、検察官=けんさつかんが刑事裁判の請求をする際に裁判所に提出する文書のこと)のみを提出し、それ以外の証拠(しょうこ)を出してはならないことになっており、これを「起訴状一本主義」(きそじょういっぽんしゅぎ)といいます。
これは、裁判官が事件について先入観(せんにゅうかん)を持たずに事件を審理(しんり)することで、中立公正な判断を行うことを意図(いと)して定められたものです(刑事訴訟法第256条6項)。
一方、金さんはドラマの世界で捜査(そうさ)や訴追(そつい、刑事裁判を行うよう訴えを起こすこと)だけでなく、裁判の全てを行っていることになりますが、これでは被告人(ひこくにん)が有罪であるという先入観を持ってしまうことになるので、公平な判断など望めるはずがないのです。
そうなると不思議なのは、遠山景元という実在の人物に、どうしてこのような「架空の物語」が創(つく)り出されたのか、ということですね。これには、史実における遠山景元が北町奉行として活躍していた当時の時代背景が深く関わっているのです。




いつも有難うございます。
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紗那 確かにすごい忙しそうだ!
これでは、街を見まわるのが無理だというのも納得できます。。。
警察官が、そのまま有罪無罪を決めるようなものですよね、それは確かに誤っている。。。。
紗那さんへ
黒田裕樹 > 確かにすごい忙しそうだ!
> これでは、街を見まわるのが無理だというのも納得できます。。。
そうなんですよ。在任中に過労死するのも無理はありません。
> 警察官が、そのまま有罪無罪を決めるようなものですよね、それは確かに誤っている。。。。
確かにおかしいんです。
でも、そのおかしいのが成立している「物語」の理由について、これから考察してみますね。
.
天然中尉 すごいですね。ソレほどにまで遠山の金さんが愛されているとは。驚きの連続です。
起訴状一本主義…大学の講義で習いましたが、断然、黒田殿の講義のがわかりやすいですwww
天然中尉さんへ
黒田裕樹 > すごいですね。ソレほどにまで遠山の金さんが愛されているとは。驚きの連続です。
金さんの物語も全くのでっち上げではなく、それなりの理由があるというわけです。今後の記事の中で次第に明らかになりますよ。
> 起訴状一本主義…大学の講義で習いましたが、断然、黒田殿の講義のがわかりやすいですwww
有難うございます(^^♪
このあたりは法学部出身の面目躍如といったところでしょうか(笑)。