私の講座を含めて、日本史を学習しようとする際には、我が国の出来事にこだわり過ぎることによって、ついつい忘れがちになってしまうものがあります。
答えは「世界史の流れ」です。日本史なのになぜ世界史が出てくるのか、と思う人々も多いかもしれませんが、日本史を理解しようと思えば、世界史の流れも同時に理解しなければ、その実像が見えてこないことがあるのです。
例えば、聖徳太子(しょうとくたいし)による遣隋使(けんずいし)にしても、当時の中国大陸が隋(ずい)によって約300年ぶりに統一されたことで、我が国を含む東アジアの諸国に緊張が走っていたこと、また隋と朝鮮半島の高句麗(こうくり)とが戦争中であり、隋が我が国に攻め込む余裕がなかったという現実があったからこそ、聖徳太子が小野妹子(おののいもこ)を通じて対等外交を目指した国書(こくしょ)を隋の煬帝(ようだい)に送りつけたことの真意(しんい)が理解できるのです。
ところで15世紀の末から秀吉が天下を統一した16世紀末頃の欧州(おうしゅう、ヨーロッパのこと)は、一般には大航海時代(だいこうかいじだい)と呼ばれています。
名前だけを見れば、大海原(おおうなばら)に新たな希望を見つけようとした開拓(かいたく)の時代という良い印象を受けるのですが、実はこの時代には、多くの人々が虐殺(ぎゃくさつ)されたという恐るべき側面が隠(かく)されているのです。




いつも有難うございます。
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伝次郎 大航海時代こちらも男のロマン的なイメージが強かったりしますね。
しかし、この時代にインカ、アステカ帝國が滅び、今の南米の言語を見れば分かる様に領土拡大、キリスト教の布教と広範囲に行われています。明もヨーロッパの近くまで船を出していますし。
以前NHKの「その時歴史が動いた」では戦国時代の宣教師は本国に「キリスト教を布教し日本を丸ごと変えることが可能である。」という公文書が出ていました。日本の中だけでこの時代は語っては解らない事がありそうですね。
.
HANA子 よくネット上では、
「超時空太閤HIDEYOSI」
なんて名前が踊りますが、
これがまた韓国関連で何かと「それは秀吉のせいだ!」
と声が上がるからなんだそうです
400年以上復興できないほどの被害を朝鮮半島に行った秀吉なんだそうですが、
なぜそんなことをしたの?
と聞くと、それは秀吉が悪魔のような人物だったからとしか答えが返ってこないとか
さ、その「なぜ?」についての考察を楽しみにお待ちしております!
今晩は
りら とうとう世界史もですね
楽しみが増えました
聖徳太子の時代に世界外交は
始まっていたんですよね
伝次郎さんへ
黒田裕樹 仰るとおり、私たちは大航海時代の言葉だけのイメージに誤解させられているような気がしますね。
インカ帝国やアステカ帝国、あるいは宣教師などについては、今後の講座の中でご紹介できると思いますので、ぜひご覧下さい。
これからしばらく世界史の話が続きますので、よろしくお願いします。
HANA子さんへ
黒田裕樹 「超時空太閤HIDEYOSI」…。
凄い名前ですね(^^ゞ
それにしても、韓国の一般的な人々の話を聞けば、なぜ秀吉を悪魔扱いするのかをご本人たちも良く分かっていないのかもしれませんね。
> さ、その「なぜ?」についての考察を楽しみにお待ちしております!
ハイ、これからじっくりと解明していきますよ(^^♪
りらさんへ
黒田裕樹 > とうとう世界史もですね
> 楽しみが増えました
有難うございます(^^♪
これからしばらく世界史の話が続きます。
> 聖徳太子の時代に世界外交は
> 始まっていたんですよね
そうなんです。世界史との関連なくして、日本史を語ることはできないんですよね。
大河ドラマ「信長」
晴雨堂ミカエル 90年代前半に放送された緒形直人主演の大河ドラマ「信長」、NHKが脚色するとみな「善人」になってしまうのが憤懣でしたが、あれはなかなか面白く仕上がっていました。
今井宗久を前にして「大船つくりて南の国へおし渡り攻め取れば、我が名、南蛮まで知れ渡り、そち(今井)の商いも考え及ばぬほど膨らむであろう」と語る場面。
NHKドラマの主人公にしては異例の台詞でした。本能寺で暗殺される事が判っているので、脚本も遠慮なく書けたのでしょう。
信長は大航海時代に相応しい武将であり政治家でした。そして信長の家臣団の中で唯一信長の話についてゆけたのが秀吉だったのではないかと思っています。
その秀吉が基督教を弾圧した経緯や心情風景を詳しく知りたい気持ちです。
よく言われている事に、信長も用が済めば基督教を弾圧したにちがいない、という説がありますが、私は信長ならやらなかったのではないかと思えてならないのです。
ところで、「壬申倭乱」の件で黒田氏がご納得しなかった点は尤もな事と思います。歴史家の視点ですね。
ただ、時代劇は現代人が描いたフィクションで、原作者や脚本家の気持ちや意図も推理するのもフィクションの楽しみでもあります。
実は脚本家がインタビューに出演していて、「できるだけ韓日をイーブンに描くよう心がけた」と語っているのです。
つまり、秀吉だけがやる気まんまんに描写して、他の大名は加藤清正以外は侵略には乗気でなかったように描いただけでなく、小西行長を良心的な武将として登場させたのは、日本側への配慮です。
一般の韓国人なら、日本の武将たちを全員極悪人に描くでしょうし、それを期待します。
また韓国は東アジアの国の中ではキリスト教徒が多い事でも知られています。小西行長はキリスト教徒でした。これも関係あるでしょう。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます。
私は大河ドラマ「信長」を見てはいないのですが、そのような台詞が出てきたのであれば、先頃亡くなられた田向正健氏も「世界史の常識」を(偶然かもしれませんが)良くご存知だったのかもしれませんね。
仰るとおり、秀吉は信長の話を理解できたからこそ、後継者として天下を統一できただけでなく、海外への派兵も可能だったと考えております。もっとも、信長が生きていれば別の方角へ攻め込んだ可能性もありますが。
なお、私は信長の場合であっても、いつかはカトリックと決別し、弾圧していた可能性が高いと見ています。他の宗教が政治に関わった場合に徹底的に弾圧した信長の姿勢を間近で見て、カトリック側が「猫をかぶっていた」可能性が高いからです。いずれ講座の中で紹介しますが、秀吉が天下統一の事業を引き継いだ後にカトリックがその「本性」を現し、それゆえに秀吉が禁教に踏み切ったという「流れ」も間接的に証明しています。
ドキュメンタリーであっても製作者の思想が意図的に反映される昨今ですから、ましてやドラマ、しかも歴史的かつ政治的であれば、確かに脚色も仕方がない一面がありますね。
小西行長に仰るような設定がされているのであれば、それでもかなりの「譲歩」なのでしょう。
いずれ講座の中で明らかにしますが、こうした問題の根本は、歴史的事実に基づいた、本当の意味での「秀吉による侵略の対象」が果たしてどこであったか、ということなのです。
.
けん爺ちゃん おはようございます(^o^)
いよいよ始まりましたね!
先生の仰るように日本史を知ると、
それが世界史の動向と密接な関わりを持つという
事柄が多いですよね。
実像に迫るには、木を見ず森を見るという
広い視点が求められるという事ですよね(^^)
朝鮮出兵の
今後の話の展開を楽しみにしてます☆
けん爺ちゃんさんへ
黒田裕樹 > いよいよ始まりましたね!
> 先生の仰るように日本史を知ると、
> それが世界史の動向と密接な関わりを持つという
> 事柄が多いですよね。
> 実像に迫るには、木を見ず森を見るという
> 広い視点が求められるという事ですよね(^^)
仰るとおりです(^^♪
国内の動向だけ見ていては、秀吉の真意は絶対に見えてきません。
今回の講座では世界史との関連が、いつもよりも色濃く反映することになります。
> 朝鮮出兵の
> 今後の話の展開を楽しみにしてます☆
有難うございます(^o^)丿
是非ご覧下さいね。
「神の救いはローマ教皇(きょうこう)にあるのではなく、個々の信仰(しんこう)、すなわち聖書(せいしょ)の中にこそある」としたルターの考えは、プロテスタントという名の新教(しんきょう)として受けいれられ、旧教(きゅうきょう)と呼ばれた従来の教えであるカトリックとの間で、血で血を洗う宗教戦争が起こりました。
巻き返しを図(はか)りたいカトリックは、1534年にイエズス会を創設し、欧州以外の各地での布教を目指しましたが、この動きに合わせるかのように、大航海時代の名前どおりに世界中を航海して、各地の大陸の征服を実現しつつある国々がありました。それはスペインとポルトガルです。
イエズス会創設より前の1494年、スペインとポルトガルによって大西洋(たいせいよう)を東西に分ける一本の線が引かれ、この線から東側で発見されるものはすべてポルトガルに、西側で発見されるものはすべてスペインに属するという取り決めが、ローマ教皇の承認によって両国のあいだで結ばれました。これをトルデシリャス条約といいます。
まるで地球を饅頭(まんじゅう)を二つに割るかのように分割するというとんでもない発想ですが、これは当時の白人至上主義(はくじんしじょうしゅぎ)による人種差別に基づく当然の思想でもありました。そして、この恐るべき考えは、スペインとポルトガルの両国によって、着実に行われていったのです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
人間とはつくづく愚かな生き物だと感じます。
白人至上主義という考え方も、肌の色が違うというだけの問題ですよね?肌が白い事だけで、汚れている?人格が違うとでも言うのでしょうか?
ナンセンス過ぎます!
単なる太陽の光線浴びる量が違う地域に長年住んでいるというだけの違いじゃないですか・
自然の条件に対応していけるように、人間が進化していっただけの事。アフリカ人の髪の毛の縮れも、肌の色も、暑い地方でうまく対応出来るように考えられた素晴らしい人間の対応機能であるんですけどね~^^A
と・・今日は脱線してしまいまして、ごめんなさい^^;
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 全くもってそのとおりです。
肌の色だけで人間の価値が決まるはずがない。
でも、そんな当たり前のことが、何と20世紀の半ばまで続いていたというのですから呆れるしかありません。
そして、そんな白人至上主義を完膚なきまでに打ち砕いたのが…実は黄色人種の日本人なんですよね。
第二次大戦で我が国は敗戦しましたが、インドをはじめとする各地の白人国の植民地がことごとく独立しているのが何よりの証拠。知られざる現代史の一つですね。
脱線多いに結構です。私も記事を書きながら、あるいは講義を続けながら、腹立たしくてたまりませんでしたから(笑)。
今晩は
りら カソリックもプロペスタントが
台頭する前 教会が富と権力を
独占した時期がありますが
プロペスタントもアメリカを
先住民から奪ったも同然です
キリストの教えは立派だと
思いますがそれを利用して
富を得ようとする人間が多すぎます
りらさんへ
黒田裕樹 > カソリックもプロペスタントが
> 台頭する前 教会が富と権力を
> 独占した時期がありますが
> プロペスタントもアメリカを
> 先住民から奪ったも同然です
仰るとおりですね。
今回は15~16世紀の話ですので、カトリックによる様々な事実が中心となっていますが、世界史の厳しい現実は、アメリカ大陸においてプロテスタントがネイティヴアメリカンを散々に弾圧したという歴史を残しています。
> キリストの教えは立派だと
> 思いますがそれを利用して
> 富を得ようとする人間が多すぎます
宗教が権力や政治と結びつくと、確かに大きく変質してしまいますね。キリスト教に限らず、どの宗派でも問題が絶えません。これが人間の業なのでしょうか…。
.
HANA子 しかも、この大航海時代におけるキリスト教進出の最も恐ろしい点とは、
「教化」という名目の文化破壊だったところなんですよね
キリスト教の価値観を強要して、欧米的価値観における「未開の地」のそれまでの宗教・風俗・文化を根こそぎ否定しての文化侵略
宣教師とは文化の破壊者であり、その後の軍事的な侵略の尖兵でもあったと
その脅威を知った信長とその後継を自ら任じる秀吉が彼らに対抗する為にどう考え、如何なる事を実行しようとしたのか・・・・・・が講義のキーワードでしょうか?
次回も楽しみにしてま~す
HANA子さんへ
黒田裕樹 仰るとおり、キリスト教が現代の感覚とはまるで異なるんですよね。
それが理解できないと先へ進めません。それだけに、今回は私も慎重に講義を続けているつもりです。
信長は気づく前か、もしくは気づいたとしても本格的に対抗する前に亡くなりましたが、秀吉の場合はそうはいきません。
HANA子さんのお考えどおりにキーワードとなるか、今後の展開をお待ちくださいね(^^♪
.
紗那 あ、この二分の話は聞いたことあります!
地球を二国で占拠するなんて、なんとも無謀な、と思っていたのですけど・・・・・・
「着実に行われて」いったんですよね?ちょっと気になります。
ひさびさのこめんと
JJSG お久しぶりです。
今年は、こちらに限らず、コメント控えるようにしてます。
でも、毎日読ませてもらってます♪
信長と一向宗との衝突のところ、コメント残そうと思いましたが、長くなりそうなので、やめちゃいました(><)
とっても勉強になってます。
いつもありがとうございます。
紗那さんへ
黒田裕樹 > あ、この二分の話は聞いたことあります!
> 地球を二国で占拠するなんて、なんとも無謀な、と思っていたのですけど・・・・・・
世界史では有名ですからね。
高校に進学すれば改めて学習することになりますよ。
> 「着実に行われて」いったんですよね?ちょっと気になります。
16世紀はある意味「侵略の世紀」です。この一世紀でどれだけ多くの血が流されたり、あるいは人間としての存在を失っていったか…。この講座でもあらましを紹介することになります。
JJSGさんへ
黒田裕樹 > お久しぶりです。
> 今年は、こちらに限らず、コメント控えるようにしてます。
> でも、毎日読ませてもらってます♪
お久しぶりです(^o^)丿
そうなんですね。いつもご訪問下さって有難うございます。
> 信長と一向宗との衝突のところ、コメント残そうと思いましたが、長くなりそうなので、やめちゃいました(><)
JJSGさんであれば、私も存じ上げないお考えがあることでしょう。今月の講座で再び政教分離について取り上げますので、またご覧になっていただければと思います。
> とっても勉強になってます。
> いつもありがとうございます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
こうした中で創設されたイエズス会による「神の名の下(もと)に」布教活動を世界中で行うという目的は、21世紀の現代における常識では考えにくいことではありますが、当時の結果として大航海時代における欧州との利害にからむこととなり、カトリックの布教と白色人種(はくしょくじんしゅ)による世界各地の侵略とが、あたかもワンセットのようにして進んでいくことになりました。
例えば、現地の国民にカトリックを信仰させることに成功して、国民がこぞって「神の信者」となった後に、欧州の国々が「神の名の下に」侵略戦争を仕掛ければ、信者と化した国民はどちらの味方をするでしょうか?
こうして世界各地の支配を拡大していった欧州各国のうち、スペインの当時の国王であったフェリペ2世は、やがてアメリカ大陸を支配したのみならず、1580年にはポルトガルの王位も兼任するなど、まさに絶頂期にありました。
そんなフェリペ2世が次に支配を狙(ねら)った地域こそが、我が国を含むアジアの国々だったのです。




いつも有難うございます。
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佐佐木あつし フィリピン人の友人で、現在MMDA(日本の道路公団みたいな所)の副長官をしてるラクーナさんという人物と話した時にフィリピン人がもつ世界一ともいわれる彼らのホスピタリティはフィリピンの持つ歴史と国号の由来から来るのだと言う、考え深い話を聞いた事があります。
佐佐木あつしさんへ
黒田裕樹 フィリピンもまたスペインによる侵略を受けた国家ですからね。陽気なおもてなしの心は、様々な文化が交じり合ったものと私も聞いたことがあります。
天下統一を目指した織田信長(おだのぶなが)も同じ理由で支配地におけるカトリックの布教を許可し、信長の後を継いだ秀吉も、当初はカトリックの布教を認めていたのですが、そんな彼がやがてカトリックに潜(ひそ)むスペインによる世界侵略の野望に気づく日がやって来たのでした。
1587年、九州平定に乗り込んだ秀吉を、イエズス会の宣教師が当時の我が国に存在しない最新鋭の軍艦(ぐんかん)を準備して出迎えました。その壮大(そうだい)さに驚(おどろ)いた秀吉は、イエズス会による布教活動にはスペインによる我が国への侵略が秘められているのではないかと疑念を持ち始めました。
そして、現地を視察した秀吉を待ち受けていた「3つの信じられない出来事」を目にすることで、秀吉の疑念は確信へと変化していったのです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
今日はお祝いのメッセージをいただきまして、本当にありがとうございましたm(__)m
宗教を隠れ蓑にして、様々な
野望を抱いている輩は古今東西、変わらずいるものなんですね。
3つの信じられない出来事。
何でしょう。
明日を楽しみにまた、お邪魔させていただきますね!
それでは、応援凸
科学的分析
オバrev さすが黒田先生。とことん歴史を科学的に分析してますね。
なるほど~、秀吉の朝鮮出兵の裏にはこういう白人の魔の手があったんですね(驚)
秀吉も、ただ単に欲で動いたわけではなかったんだ。
でも、3つの信じられない出来事は見当もつきません( ̄▽ ̄;)
今晩は
りら 今もって宗教によって戦争が
なされていますよね
宗教による大儀名文
もううんざりです
ジョン・レノンのイマジンの詩に
ある宗教の無い世界
がありますが彼お気持ちも分かりま
す どの宗教も殺すなかれのはずで
すが 情けないですね
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > こんばんは!
> 今日はお祝いのメッセージをいただきまして、本当にありがとうございましたm(__)m
高校進学おめでとうございます!
ご努力が実られたこと、本当に素晴らしいです。
> 宗教を隠れ蓑にして、様々な
> 野望を抱いている輩は古今東西、変わらずいるものなんですね。
> 3つの信じられない出来事。
> 何でしょう。
> 明日を楽しみにまた、お邪魔させていただきますね!
宗教の本当の魅力を伝えずして、己の権力のために利用する。この構図は現代もあまり変わらないようですね(´・ω・`)
「3つの出来事」については、明日(13日)にすべて紹介しますよ(^^♪
オバrevさんへ
黒田裕樹 > さすが黒田先生。とことん歴史を科学的に分析してますね。
> なるほど~、秀吉の朝鮮出兵の裏にはこういう白人の魔の手があったんですね(驚)
> 秀吉も、ただ単に欲で動いたわけではなかったんだ。
有難うございますm(_ _)m
仰るとおり、秀吉は単に己の欲望のみで動いたわけではありません。
出兵に至るまでの流れを説明するために、今日まで世界史の話を続けてきました。
> でも、3つの信じられない出来事は見当もつきません( ̄▽ ̄;)
明日(13日)紹介しますが、現代においても信じられないことかもしれませんね(´・ω・`)
りらさんへ
黒田裕樹 人を救うはずの宗教で殺し合いが果てしなく続く…。
確かにウンザリです。
でも、私たち日本人が「ウンザリ」と思えることが、実は幸せなのかもしれません。
政教分離は重要ですね。
.
ハタ次男 日本の歴史教科書はキリシタンが日本の娘を50万人も海外に奴隷として売った事は教えないのはなぜか? TORA
http://www.asyura2.com/0510/bd42/msg/812.html
この話を知る人間として、先生の話はスカッとしました。
日本の歴史が教える秀吉のキリシタン弾圧(バテレン追放令)の真相は教えません。戦後GHQにより焚書されて英米列強に不都合な歴史は教科書からことごとく排除されたと考えています。確かに火薬一樽と50人の奴隷を物々交換するなんてことを日本人が勉強してしまったら第二次世界大戦の本質までそう遠くない将来見抜かれてしまったことでしょう。今の日本人のほとんどがこの歴史的史実を知らないことから、日本に対する戦勝国の植民地支配、統治政策は極めて成功したと言えるかもしれません。
今の日本の教育は歴史的史実の背景に踏み込むのではなく、年表の数列を暗記するだけの、言わば記憶力の訓練のようなものですから、キリシタン弾圧の背景など知っても知らなくてもテストに出ないゆえ、勉強しようとも思わないのが通念とも言えますが、それはそれで忌忌しい問題です。
ただ知ってしまったら、やはり、憤りを覚えます。日本人である以上、日本の歴史教育が歪曲され、隠蔽され、真の英雄が貶められたり、フリーメイソンの手先である坂本龍馬や山本五十六、原爆製造のノウハウを敵国にリークしノーベル平和賞を受賞した湯川秀樹、生物兵器の祖野口英世あたりの売国奴が英雄視されたり、他国によって恣意的に検閲、修正がなされていたのならば、じゃあ一体真実ってなんなのよ? 義務教育で教わった日本史ってなんなのよ? と考えてしまいます。歴史の教育者はテストや成績うんぬんよりもまず、教科書に載せられない真実を授業で話すべきなのです。当方最終学歴は中卒ですが、運悪くそういった気概のある先生に出会えませんでした。もしかしたら先生たちでさえこう言った話は知らなかったのかもしれません。それはそれで問題ですが。
そういった意味で先生には期待します。頑張ってください。
日猶同祖論を研究してみてはどうか、と提案します。
源氏平氏。藤原氏。天皇家の始祖はユダヤの祭祀ラビだと言われてます。
天皇ではじめて政治に手を出した後醍醐天皇はユダヤだと断言します。
武田信玄。江戸の穢多頭、弾左衛門。毛利氏、島津氏。
挙げればキリがないですが、日本の歴史の登場人物は、その殆どがユダヤの「失われた十支族」を祖先に持つのではないかと考えています。
いずれ、またコメントさせていただきます。
ハタ次男さんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます。
仰るとおり、現在の歴史教育は「暗記できればそれで良し」とばかりの詰め込み教育と化してしまっています。これでは歴史の事実に踏み込めるはずがありません。
この講座では、歴史的事実に沿った内容を展開しながら、かつ現在の詰め込み教育にも対応できる人物や出来事、年号などをできるだけ分かりやすく紹介できるように努めております。そんな中で、今回ハタ次男さんがご教示下さったお考えのいくらかでも紹介できれば、とも考えております。
ご高説に感謝します。また是非お越し下さい。
我が国古来の領地を、信仰のためとはいえ外国の所有に任せるという行為は、天下統一を目指した秀吉にとっては有り得ないことであり、またスペインやイエズス会の領土的野心に恐怖を感じました。
次に秀吉を待ち受けていたのは、キリシタン大名の領内において、無数の神社や寺が焼かれているという現実でした。カトリックの由来であるキリスト教は、そもそもキリストのみを神とする一神教(いっしんきょう)であり、それ以外の信仰となる対象を一切許さなかったために起きた悲劇でもありました。こうした行為は、秀吉の目からは「我が国の伝統や文化を破壊(はかい)する許せない行動」としか映(うつ)りませんでした。
さらに秀吉を驚かせたのは、ポルトガルの商人が多数の日本人を奴隷(どれい)として強制的に連行していた事実でした。白人からすれば、支配地の有色人種を奴隷扱いするのは当然の行為であっても、天下統一を目指すとともに、国民の生命や財産を守る義務があると自覚していた秀吉にとっては絶対に認められない行為でした。
イエズス会とスペインとによる我が国侵略の野望に気づいた秀吉は、これらの事実に激怒(げきど)するとともに、直ちにカトリックの信仰を禁止し、長崎もイエズス会から没収して秀吉の直轄地(ちょっかつち)としたのでした。




いつも有難うございます。
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伝次郎 領地を寄進していたとは知りませんでした。
大友宗麟も日向の伊東氏の領土で新しい同じような事をしてたと記憶してます。その土地の領民、宗麟の息子,家臣団からも反発をあったようです。ゼウスが唯一の神ですから・・寺社、仏閣は徹底的に破壊を・・・
日本のキリシタンが日本人を奴隷売買にしていたのは最近知ったのですが、
もう1つ当時は働き手でもあった大事な牛や馬を食べる事も宣教師の働きがあったようです。
熊本で馬肉が名産ですがルーツを辿ると日本の伝統ではないのでは?、と思います。(間違いがあったらすいません)
なるほど。
晴雨堂ミカエル 信長が存命でも基督教を弾圧したであろう根拠ですね。
私もその経緯は知っていましたが、しかし当時の日本の動員兵力、練度、装備を考えたら、ヨーロッパの軍勢に十分対抗しうるし、むしろ東アジアでは圧倒的だと思います。
ゆえに信長なら、秀吉よりももう少し余裕のある戦略をとったのではと思ったのです。
伝次郎さんへ
黒田裕樹 今回の3つの出来事は、いずれも我が国の国土や文化、伝統に加えて人権をも蹂躙(じゅうりん)するものですから、秀吉でなくても絶対に認められないことですね。
牛や馬の件、ご教授有難うございます。確かにそのとおりですね。馬肉ですが、加藤清正が病気治療の目的で利用していたのがルーツといわれているようです。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、当時の我が国の軍事力は東アジアでは圧倒的ですが、同胞が攻撃されてから立ち上がるのではなく、先制攻撃で出鼻をくじくのも当時は堂々とした作戦です。
信長が天下を統一すれば、秀吉と違って他国の征服は可能だったかもしれません。ただ、その後の我が国の運命も同時に大きく変化したかもしれず、「if」の世界で数々の想像をふくらませることができる話題だと思います。
.
スカイラインV35 いや~今回の講座は、大阪の人が大阪の地で大阪ゆかりの人物を、全国から全世界に発信する、歴史とITのコラボ、実に素晴しい・・・と、思っていましたが、どんどんおどろおどろしい話になってきましたね。
当時の欧州は世界的に見て後進的な貧しい地域だったのかもしれませんね(日本も八紘一宇など、追いつめられると、何か共通の行動原理があるのかもしれませんが)。
それにしても、それを差し引いても白色人種の世界史的な行いは、知識を深める必要があると思えてきました。
そして、私は豊臣秀吉も好きな人物の一人ですし、朝鮮半島も顔も文化も良く似た地域と思っているので、明日以降も興味を持って、なるべくコメントしようと思っています。
スカイラインV35さんへ
黒田裕樹 > いや~今回の講座は、大阪の人が大阪の地で大阪ゆかりの人物を、全国から全世界に発信する、歴史とITのコラボ、実に素晴しい・・・と、思っていましたが、どんどんおどろおどろしい話になってきましたね。
歴史的事実に基づいているから仕方がないとはいえ、確かにいつもとは違う流れや内容になってしまっていますね。
> 当時の欧州は世界的に見て後進的な貧しい地域だったのかもしれませんね(日本も八紘一宇など、追いつめられると、何か共通の行動原理があるのかもしれませんが)。
> それにしても、それを差し引いても白色人種の世界史的な行いは、知識を深める必要があると思えてきました。
人種差別思想が表向きは粉砕されたとはいえ、まだまだ白人至上主義が幅を利かせている世の中ですからね。慎重に歴史を学ぶ必要があるかもしれません。世界史の学習姿勢に関しても見直す必要があるかもしれません。
> そして、私は豊臣秀吉も好きな人物の一人ですし、朝鮮半島も顔も文化も良く似た地域と思っているので、明日以降も興味を持って、なるべくコメントしようと思っています。
有難うございます。同じアジアであっても、秀吉の時代の決断や行動には大きな差があります。それがまた更なる悲劇を生むのですが、そのあたりも見極めていただければと思います。
.
ぴーち こんばんは!
領地を寄進。
寺院、神社を焼く。
日本人を奴隷。
そうだったんですか(@@
いやいや。。そんな事実は
露ほども知らずにおりました!
確かにこの様な事が平然と
執り行われていたとなると
黙って見逃すわけには行かなかったでしょうね。
勉強になります!
ありがとうございました^^
応援凸
.大切なこととは何か…
クメゼミ塾長 世界史の流れから見た我が国侵略への恐怖感 』
⇒キリスト教の布教としてみるか、弾圧とみるか、はたまた国を護る視点でみるのか…
キリスト教に帰依する=売国
当事者はそんな大変なことをしでかしている
そんな認識はなかったかも、ですね
シーボルトもスパイであったと言われていますよね…
歴史の流れの中で、見方が変わると日本国を揺るがすような大事件にもなるのですね
背筋が寒くなる思いです
大切なこととは何か…
勉強になります
ありがとうございます
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 領地を寄進。
> 寺院、神社を焼く。
> 日本人を奴隷。
> そうだったんですか(@@
> いやいや。。そんな事実は
> 露ほども知らずにおりました!
秀吉による「朝鮮侵略」の顛末(てんまつ)は詳しく書かれている割に、今回のような「出兵に至る過程」に関してはなぜか取り上げられることが少ないのです。残念な話だと思います。
> 確かにこの様な事が平然と
> 執り行われていたとなると
> 黙って見逃すわけには行かなかったでしょうね。
> 勉強になります!
> ありがとうございました^^
仰るとおりでして、為政者が誰であろうと絶対に認められません。今回の事実をご理解されれば、次のステップもすんなりご理解できるものと思われますので、また是非ご覧下さい。
クメゼミ塾長さんへ
黒田裕樹 > 世界史の流れから見た我が国侵略への恐怖感 』
> ⇒キリスト教の布教としてみるか、弾圧とみるか、はたまた国を護る視点でみるのか…
> キリスト教に帰依する=売国
> 当事者はそんな大変なことをしでかしている
> そんな認識はなかったかも、ですね
信仰への道を極めることは、本人にとっては重要なことだったでしょうが、その結果として国の存在を危うくするのであれば、国や国民全体を護るために「弾圧」もやむを得ないと思います。インカ帝国やアステカ帝国の哀れな末路のことを考えればなおさらです。
> シーボルトもスパイであったと言われていますよね…
> 歴史の流れの中で、見方が変わると日本国を揺るがすような大事件にもなるのですね
> 背筋が寒くなる思いです
> 大切なこととは何か…
> 勉強になります
> ありがとうございます
我が国の国民性でもある「他人への優しさ」が完全に裏目に出てしまっていますよね。現代においても我が国には「スパイ防止法」が存在しませんし。いつかまた「背筋が寒くなる思い」を私たちがしなければならないのでしょうか…。